仮想通貨を保有していると「高騰したタイミングで売却したい」と思うことでしょう。
仮想通貨投資において利益を確定させるためには、売却して現金化することがどうしても必要です。
そこで、この記事では仮想通貨を売ったり現金化したりする方法をチェックしていきます。
これから仮想通貨投資を始めようと思っている人はぜひ、しっかりチェックしておいてください。
さらに、利益が出た場合に気になる税金についても紹介します。
この記事を読めば、仮想通貨の売り方と注意点をマスターできるでしょう!
目次
仮想通貨を現金化する方法
最初に仮想通貨を現金化する方法を見ていきます。
仮想通貨を現金化する方法は大きく分けて次の3種類です。
ポイント
- 仮想通貨取引所で売却する
- ビットコインATMを利用する
- 両替サービスを利用する
それでは1つずつ詳しく見ていきましょう。
仮想通貨取引所で売却する
仮想通貨を現金化する際に最もオススメの方法は「仮想通貨取引所での売却」です。
手軽で使いやすく、取引所がメンテナンスなどで止まっていない限りいつでも利用できるのでとても便利な方法です。
仮想通貨取引所で売却する方法を詳しく見ていきましょう。
仮想通貨取引所で売却する手順
今回はフィスコ仮想通貨取引所に譲渡が決定したZaifを例にして売却手順を見ていきます。
基本的にどの取引所でも手順はほぼ同じになっているため、ぜひ参考にしてください。
まずはZaifにログインし、「取引」をクリックしてください。
その後、売却したい通貨を選択します。
次に、画面右側に表示される注文入力欄をチェックしてください。
ここに以下の情報を入力します。
- 売却したい価格(レート)
- 売却する量
レートは1BTCあたりの価格を入力してください。
必要事項を入力したら「売り注文」をクリックします。
これで取引板に注文情報が掲載され、買い注文とマッチしたら約定し、売却完了です。
約定したら売却額が確定し、残高に反映されるのでチェックしましょう。
ただし、直近の取引価格と大幅に異なる数字を入力すると取引が成立せず、いつまで経っても売却できません。
必ず取引価格をチェックしてから注文を出すようにするのがオススメです。
また、すぐに売却したい場合は「成行注文」がオススメです。
成行注文は売却したい数量のみを指定して注文を出し、取引板にすでに出ている買い注文を消化していくトレードです。
これを利用するとすぐに売却できるでしょう。
売却が完了したら出金手続きを行います。
出金手続きの手順は次の通りです。
出金の手順
- 「アカウント」をクリックする
- 「入出金と履歴」をクリックする
- 日本円を選択し、出金をクリックする
- 出金先銀行口座を選択し、出金金額を入力する
- 「出金申請」をクリックして手続き完了
出金申請が完了すると原則として2営業日以内に振り込まれます。
なお、大半の取引所で出金時に手数料がかかるので注意してください。(Zaifの場合499,999円までは350円、500,000円以上は756円)
ビットコインATMを利用する
仮想通貨の中でもビットコインを現金化する場合はビットコインATMも利用できます。
こちらの方法についても見ておきましょう。
ビットコインATMで売却する手順
ビットコインATMで売却する手順は次の通りです。
メモ
- モバイルウォレットを準備する
- ビットコインATM設置地点まで行く
- 本人認証を行う(生体認証など、ATMによって異なる)
- 表示されるQRコードをウォレットアプリで読み取る
- 出金金額を入力する
- 現金を受け取る
ビットコインATMを利用する場合は必ずモバイルウォレット(スマホで利用するウォレット)が必要になるのであらかじめ準備しておきましょう。
手続き自体は簡単なため、迷うことはないでしょう。
ビットコインATMはどこにある?
ビットコインATMの台数は少ないため、どこにあるのか気になる人も多いかもしれません。
2018年11月29日時点で、Coin ATM Radarによると日本国内に全部で10台(東京都6台、茨城県1台、広島県1台、福岡県2台)存在しているようです。
台数が限られているため、この方法を利用できる人は少ないかもしれません。
近くにATMがない場合は前述の取引所で現金化するのがオススメです。
また、売却額の10%程度が手数料として取られるのでこちらにも注意してください。
なお、最新のATM設置場所を知りたい場合はこちらからチェックしてみてください。
Coin ATM Radar: https://coinatmradar.com/
両替サービスを利用する
世の中には仮想通貨両替サービスというものがあり、こちらを利用することでも現金化できます。
利用方法は次の通りです。
- 両替サービス提供者(両替所)が指定するアカウントに仮想通貨を送金する
- 両替所が仮想通貨を売却する
- 売却額の一定割合を手数料として差し引き、残りを依頼者に渡す
2018年時点で日本国内で仮想通貨両替サービスを提供している両替所はかなり少なく、一般的な方法ではありません。
また、ビットコインくらいにしか対応していないことが多いため、さまざまなアルトコインを保有している人にも不向きといえるでしょう。
仮想通貨の現金化した際の税金の支払いに関して
仮想通貨を現金化し、利益が出た場合は課税対象となるため、税金を支払わなければなりません。
ここで簡単に税金についてみておきましょう。
区分は雑所得
仮想通貨売買で出た利益は雑所得にあたり、事業所得や給与所得などと合算して課税する総合課税の対象です。
株式やFXの申告分離課税とは異なり、最大で45%の所得税が課せられるので注意してください。
税金の計算方法
次に税金の計算方法をチェックします。
仮想通貨の税金を計算する場合、「移動平均法」と「総平均法」のいずれかを用いることになるため、計算が簡単な「総平均法」がオススメです。
これは、1年間に購入した仮想通貨のレートを平均化して購入額を計算します。
売却額から計算した購入額を差し引き、残った利益が課税対象となるので確定申告を行ってください。
なお、他の総合課税対象の所得がある場合は合わせて確定申告しましょう。
含み益には課税されない
仮想通貨を売却せず、保有しているだけの場合は課税対象にはなりません。
そのため、含み益が出ている場合でもそこに課税されることはないので間違えないようにしてください。
もちろん、損失が出ている場合も課税されません。
仮想通貨の確定申告サービス
仮想通貨に課せられる税金の計算は複雑なため、よくわからない場合は専門家に丸投げするのがオススメです。
利益が出た場合、きちんと申告して納税しないと脱税となり、所得税法違反になるので注意してください。
クリプタクトを利用する
仮想通貨の確定申告を支援するサービスとしてtax@cryptactがリリースされています。
こちらは取引所から取引履歴をダウンロードし、そのファイルをアップロードすることによって自動で計算してくれるシステムです。
対応している仮想通貨の種類も多く、簡単に税金の計算ができるのでオススメです。
GUARDIANを活用しよう!
税務を税理士に丸投げしたい場合、GUARDIANというサービスを利用するのがオススメです。
こちらは仮想通貨の損益計算と確定申告を掲げているだけあって、信頼度の高いサービスといえるでしょう。
これを利用すると仮想通貨の損益計算と確定申告書の作成、提出を「仮想通貨の税務に精通した税理士」に依頼することができます。
さらに、すべての手続きがオンラインで完結するのも魅力の1つです。
GUARDIANを利用する場合でも、各取引所から取引履歴をダウンロードしておくことが必要なので、こちらは準備してください。
なお、確定申告の時期になると新規受付が停止されることが多いため、早めに申し込むことをオススメします。
仮想通貨を現金化する際の注意点
最後に仮想通貨を現金化する時に覚えておきたい注意点を見ていきましょう。
手数料がかかる
取引所を利用する場合は取引手数料や振込手数料がかかり、ATMを利用すると利用手数料がかかります。
このように、仮想通貨を現金化すると何らかの手数料がかかるため、頻繁に行うと資産が目減りしてしまうでしょう。
現金化する際は手数料のことをしっかり計算することをオススメします。
時間がかかる
取引所で仮想通貨を現金化する場合、ある程度の時間がかかるので注意してください。
出金申請を行ってから振込が行われるまで最短でも1日、時間がかかる取引所だと1週間ほどかかることもあります。
すぐに現金を入手したい場合は十分に注意してください。
複数の取引所のアカウントを持っている場合は出金手続きの早い取引所に送金してから売却し、出金申請するのもオススメです。
まとめ
この記事では仮想通貨を売却して現金化する方法をみていきました。
現時点では、取引所で売却するのが最もオススメの方法であることがわかったかもしれません。
最適なタイミングで現金化して利益を出していきましょう!
ただし、出た利益に対して課税されることを忘れないようにしてください。