ここでは「取引所間の現金・仮想通貨の送金」についてご説明します。
まだ取引所に登録していない方はコチラをチェック↓↓
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目次
はじめに
現在いくつもの仮想通貨取引所がありますが、やはり認知度の高さや操作性の良さから、新規ユーザーのほとんどがコインチェックかビットフライヤーを最初に選んで利用していると思います。
確かに手軽さという面では群を抜いているので入門にはもってこいの取引所です。
しかし、取引に慣れてくると、
・販売所の手数料の高さ、スプレッドの大きさが煩わしい。
・今利用している取引所では取り扱っていない通貨にも興味がある。
・銀行やATMが閉まっていて現金を投入できず、勝負所で売買できない。
など、色々な悩みが出てきます。
そんなときに便利なのが「取引所間の現金・仮想通貨の送金」です。仮想通貨ならではの、バーチャルな世界における流動性の高さを生かした非常に便利なデフォルト機能です。
ぜひ送金機能の有用性やその方法を理解し、今後の仮想通貨取引をより良いものにしていただければと思います。
どういったときに利用するの?
利用するタイミングは当然「他の取引所を利用したいとき」です。
例えば具体的に、
「国内では買うことが出来ない仮想通貨を海外取引所で購入したい!」
「ビットフライヤーでイーサリアムを購入したけど「販売所」なのでスプレッドが大きく、利益が中々出せない。イーサリアムの「取引所」があるZaifに移してもっと流動的に売買したい」(※「販売所」と「取引所」の違いはコチラ)
「販売所で購入したリップルをビットバンクに移して「取引所」で売買したい」
「高値で掴んでしまって当面ホールド予定だ。仮想通貨の預入サービスがある取引所に移して預金したい」
「こっちの取引所ではどの通貨も今はあまり値動きがないが、あっちの取引所は今が勝負所なので、そちらに資金を移したい」
「銀行やATMが閉まっていて、金融機関からお金を投入できない」
といった場合です。
とりわけ一つ目や二つ目の例ように、コインチェックやビットフライヤーの販売所で仮想通貨取引を始めた人は、気づかないうちに割高な取引を行ってしまっていることが往々にしてあります。(※「販売所」と「取引所」の違いはコチラ)
しかしそのことに気がつき、もっと効率よく取引したい!と思ったら、取引所間の資金移動を活用することをおすすめします。
送金機能の利点
銀行を介して別の取引所に資金を移す場合、一度円に戻さなければいけませんが、仮想通貨取引所間の送金であれば当該コインをそのまま送ることができます。
そのため利確をする必要がなく、また時間も手数料も大幅に抑えることができます。
とりわけ「時間」に関しては仮想通貨の流動性の高さがものをいいます。
仮想通貨は日々激しく価格変動しているため、スピーディな資金移動こそが勝負の分かれ目と言えます。その手助けをしてくれるのがこの送金機能です。
一度どこかの取引所に資金を溜めておけば、いざというとき臨機応変に対応することができます。
ぜひ使いこなして、仮想通貨取引ライフをより良いものにしていただければと思います。
送金方法
実際に仮想通貨の送金方法をご説明します。
ビットトレードからコインチェックにリップルを送ってみましょう。
※基本的な送金の仕方は、他の取引所でも変わらないので、
例えば
・GMOコイン→ビットポイント
・ビットバンク→バイナンス
などの他の取引所間で送金をしたい方も見て損はありません。
ステップ1 送り先のアドレスを確認する。
コインチェックの場合、ホーム画面から「コインを受け取る」を選択します。
すると通貨の一覧と、選択した通貨の入金用アドレスが表示されます。こちらをコピーして保存しておきます。(※なおコインチェックでリップルを受け取る場合、最初の送金時に20XRPがアカウント有効化の費用として徴収されるので注意してください)
なお、コインチェックは該当しませんが、コインの送金・受取に際してアドレス以外にも「タグ」を設定している取引所があります。基本的にはアドレス表示画面に一緒に表示されるので、タグ設定している取引所を利用する場合はタグも合わせてコピーしておきましょう。
ステップ2 送り元に送金先のアドレスを登録する。
コインチェックの送り先アドレスを保存したところで次はビットトレードに移り、送金の準備を行います。
アカウント画面にある「入出金」を選ぶと上記画面が表示されます。今回はリップルですので、リップルの行の入出金ボタンを押します。
入出金画面に移ります。上部に「預入」「引出」とあり、今回は出金ですので引出を選びます。
引出画面に切り替えると「リップル引出先アドレスの指定」と出てきます。アドレスを追加ボタンを押すと送り先のアドレスを登録することができます。
入力項目が表示されます。
ラベル:送金名義です。任意で設定します。例)コインチェック送金アドレス
リップルアドレス:送金先のアドレスを入力します。今回の例では先ほど保存したコインチェックのアドレスを入力します。
宛先タグ:送り先の取引所によってはアドレスと合わせて入力が必要です。受取アドレス表示画面に記載がなければ基本的にタグはないのでブランクでOKです。コインチェックはタグが無いのでブランクです。
二段階認証:二段階認証を設定している場合入力します。
各項目入力が完了したら「追加する」を実行します。
するとリップルアドレス一覧に入力した送金先情報が反映されます。確認したら「新規追加」を行います。
再確認が求められますので、「送信」を実行します。これで送金先が登録されます。
ステップ3 送金申請を行う。
ステップ2までで準備完了です。
実際に送金手続きに移ることができます。
リップル引出先アドレスの指定画面に戻ると、入力したアドレスを選択することができるようになります。
送金先を選択したら引出数量を決定します。引出可能額(手数料差引)が上限になりますので、送金したいXRPの数量を入力しましょう。
なお、送金数量が少なすぎるとしきい値に達していないと表示され、送金できません。送金には一定数量が必要となります。
宛先と数量を確認し、OKなら二段階認証を入力して出金を実行
このような表示が画面に現れ、登録メールアドレスにメールが送られます。
メールにURLが貼り付けられていますので、こちらをクリックすると、
こちらの画面が表示され、
申請完了のメールが届き、手続き完了となります。
無事申請手続きが完了すると、アドレス指定画面の下にある引出履歴に上記のように反映されます。ステータス欄に「送金待ち」と表示されている状態になっていることが確認できれば後は待つだけです。
なお、送金待ちの状態であればキャンセルも可能です。もし状況が変わってやっぱり送金するのはやめようと思ったらまだ取り消し可能です。
ステップ4 送金完了
ステップ3まで完了すればあとは待つだけです。
ちなみに送金速度は時間帯によってまちまちです。確証はありませんが、早朝は割とすぐ送金が済み、日中は時間を要します。また、その通貨の人気度や送金先の取引所のキャパシティにも影響を受ける傾向があると思われます。
とはいえ銀行経由よりは圧倒的に早いと思っていて良いでしょう。
送金が完了すると送金待ちだったステータスが「送金完了」になります。
この表示になったらビットトレード側からの送金は完了です。あとはコインチェック側で受取を確認しましょう。
コインチェック側で受取が完了したらこのように反映されます。これで仮想通貨の取引所間の送金は完了です。コインチェックの場合取引アカウントに直接計上されるので送った数量がちゃんと届いているか確認しましょう。
なお、今回の例でも見てもらえば分かるように、送金完了から受取完了まで若干のタイムラグがあります。送金元で送金完了となったからといって、すぐに送金先に反映されるわけではないので注意が必要です。
最後に
このように説明すると少し長くなりますが、手間がかかるのは最初だけです。取引先アドレスを登録すればあとはそれを使えばいいだけですので。
取引所はすでにいくつもありますし、今後も新規参入してくる取引所は出てくるでしょう。また、既存の取引所が今取り扱っていない通貨を新たに上場させることだって十分に考えられます。
そんな時に必ず必要になってくる機能ですので、皆様ぜひおさえておきましょう。
なお、以下の関連記事に各取引所のおすすめの組み合わせをまとめています。今自分が使っている取引所と相性が良い取引所はぜひ開設し、いざという時に備えておきましょう。