仮想通貨FXのトレードをしたい場合、利用する取引所の候補の1つになるのがBitMEX(ビットメックス)です。最大レバレッジが100倍なので、資金を効率的に運用したい人にピッタリといえるでしょう!
そこで、この記事ではビットメックスのレバレッジとロスカットの仕組みを紹介します。これからビットメックスを使おうとしている人は、ぜひチェックしてみてください。
目次
ビットメックスのレバレッジとは
ビットメックスは仮想通貨FXを専門に取り扱っている取引所で、最大レバレッジは100倍です。そのため、少額の資金を効率的に運用したい人や大きな利益を出したい人に人気です。
レバレッジを利用すれば少額の資金を効率的に動かせる
レバレッジとは「証拠金を預け入れ、預け入れた証拠金以上の資金を運用する投資方法」のことです。信用取引の一種で、仮想通貨投資では仮想通貨FXや先物取引を行うときに利用します。
そのため、資金を効率的に運用したい人や投資に回せる資金が少ない場合にもオススメです。ビットメックスはレバレッジトレード専用の取引所なので、うまく活用してみてください!
クロスマージンを利用すると常時レバレッジが100倍になる
スライダーの一番左側に「クロス」と表示されている部分があります。これは「クロスマージン」の略で、設定するとレバレッジは100倍に固定されます。
また、BitMEXのアカウントに預け入れた資金がすべて証拠金に回されます。ストップロスの設定を適切に設定しないと大きな損失が出ることがあるので注意してください。
リスクを限定したいなら分離マージンがオススメ
レバレッジを自分で設定した場合は「分離マージン」と呼ばれます。この場合は証拠金として設定した資金のみが運用されるのでリスクを限定したい人にオススメです。
ただし、証拠金として設定した資金が少ない状態で損失が出るとアカウントの残高にかかわらずロスカットが執行されるので注意してください。
手数料もレバレッジ分高くなる
BitMEXでトレードする場合、手数料もレバレッジ分高くなるので注意してください。
一例として、レバレッジ1倍で100円の手数料を支払うトレードがあった場合、同じトレードをレバレッジ100倍で行うと手数料も100倍となり10,000円となります。
手数料は証拠金に対してかかるわけではなく、実際に動かしている資金に対してかかるためです。
レバレッジが高いと手数料もかなり高くなるので、しっかり計算するようにしてください。手数料が高い代わりに追証がないと考えておくといいかもしれません。
通貨毎のレバレッジ
ビットメックスはアルトコインFXにも対応できるのが特徴です。ただし、通貨ペアによって最大レバレッジが異なるので注意しましょう。
通貨ペア | 最大レバレッジ |
BTC/USD | 100倍 |
ADA/BTC | 20倍 |
BCH/BTC | 20倍 |
EOS/BTC | 20倍 |
ETH/USD | 50倍 |
LTC/BTC | 33.3倍 |
TRX/BTC | 20倍 |
XRP/BTC | 20倍 |
2019年5月時点での各通貨ペアの最大レバレッジは上記の表の通りです。ビットコインは100倍、アルトコインは20~50倍となっています。
アルトコインの中では、ETHやLTCなど主要なコインの方が最大レバレッジ倍率が高いことがわかるでしょう。
各レバレッジのロスカットの基準値は?
続いてビットメックスのロスカットの仕組みをチェックしていきましょう。これをしっかり理解しておかないと、予想外のタイミングでロスカットが執行されて大きな損失が出るかもしれません。
ビットメックスのロスカット基準
通貨ペア | 必要証拠金維持率 |
BTC/USD | 0.5% |
ADA/BTC | 2.5% |
BCH/BTC | 2.5% |
EOS/BTC | 2.5% |
ETH/USD | 1% |
LTC/BTC | 1.5% |
TRX/BTC | 2.5% |
XRP/BTC | 2.5% |
ビットコインの必要証拠金維持率は0.5%、アルトコインは1~2.5%担っています。他の取引所に比べて必要証拠金維持率が低いのが特徴です。
こうして見てみるとある程度値動きに耐えられるように見えますが、レバレッジが100倍の場合は少しの値動きでも大きな損失が出ることがあるので注意してください。
しっかりチェックしていないとあっという間にロスカットが執行されるかもしれません。
ゼロカットシステム採用で安心!
BitMEXではゼロカットシステムを採用しているため、大きな価格変動があっても証拠金以上の損失がでることはありません。
もちろん、追証を求められることもないのでこちらも安心できるでしょう。
資金に対する期待値でレバレッジを決めよう
実際に仮想通貨FX投資をする場合は「期待値」を考えるのがオススメです。実際にポジションを保有するときは以下のように考えてみてください。
不確定要素が多い場合はレバレッジを低めに
ある程度の値動きは予想できるものの、不確定要素が多いときもあります。この場合、予想していた方向と逆方向に動くことがあるのでそのようなときはレバレッジを低めに設定するのがオススメです。
例えば、レバレッジをそのままにしておくと50%の確率で100,000円の損失が出ると予想され、50%の確率で100,000円の利益が出ると予想される時は不確実性が高いので低めのレバレッジに設定し、それと共にストップロスの設定も行いましょう。
ストップロスとは
逆指値注文のこと。価格がある一定を範囲を超えた場合、自動的に注文が発注される手法。
一方向に大幅に動きそうなときはレバレッジを高めに
上昇または下降トレンドの途中など、価格が一方向に大きく動きそうな場合はレバレッジを高めに設定するのがオススメです。
例えば強い上昇トレンドが見られ、買いポジションを保有していると80%の確率で利益が出、20%の確率で損失が出ると予想される場合はレバレッジを上げるのがいいでしょう。
ポジションを保有してからレバレッジを変えることもできる
BitMEXではポジションを保有してからでもレバレッジを変更できるので、こちらもうまく活用しましょう。
相場がもみ合い担っているときはレバレッジを下げ、ポジションの持っている方向に大きく動きそうなときは上げるのがいいでしょう。
もちろん、保有しているポジションと逆方向に大きく動きそうなときは決済するのを忘れないようにしてください。
ビットメックスでのレバレッジのかけ方
最初にビットメックスでトレードする際のレバレッジの掛け方をチェックしていきましょう。レバレッジ倍率を変更する際の手順は次の通りです。
ビットメックスにログインする
まずは通常通りIDとパスワードを入力してビットメックスにログインしましょう。
通貨ペアを選択してレバレッジを変更する
ログインしたらレバレッジを変更したい通貨ペアを選択しましょう。通貨ペアが間違っていないこことを確認したら、注文ウィンドウの下にあるスライダーを左右に操作してレバレッジを変更します。
今回の例では通貨ペアがBTC/USDなので、最大レバレッジは100倍です。なお後述しますが、通貨ペアによって最大レバレッジは異なります。自分がトレードしたい通貨ペアのレバレッジをあらかじめ確認しておきましょう!
一例として「5x」と表示されていれば5倍、「100x」とあれば100倍です。
レバレッジを細かく設定することもできる
レバレッジは細かく調整することもできます。細かく設定したい場合はスライダーの右側にあるマークをクリックしてください。
マークをクリックすると入力欄が表示されるので、ここに設定したいレバレッジを入力してください。入力したらチェックマークをクリックして完了です。
ビットメックスのレバレッジまとめ
今回は仮想通貨FXで人気の取引所「BitMEX(ビットメックス)」のレバレッジについて詳しく見ていきました。ビットコインでは最大100倍、アルトコインでは最大20倍に設定できるので、大きな利益を狙いたい人にピッタリです。
ただし、レバレッジの分損失も増えて手数料も上がるので、こちらの計算を忘れないようにしてください。うまく資金を運用して大きな利益を出していきましょう!