仮想通貨リスク(LISK)は、2017年の仮想通貨バブルの際、コインチェックで上場されていた際に大きく価格を伸ばしたことで話題となりました。
その後、2018年1月に国内最大級仮想通貨取引所bitFlyer(ビットフライヤー)が取り扱いを開始したことで、国内でもさらに知名度が上がり、人気の仮想通貨の一つとなっています。
2018年2月にはロゴマークも新しくなり、今後も更にアップデートを控えているため、期待が高まっている通貨の一つです。開発メンバーには日本人スタッフがいるので、日本人には馴染みやすくなっています。
このページでは、リスクの特徴や将来性、取り扱いがある取引所などを解説していきます。
目次
リスク(LISK)とは?
通貨単位 | LSK |
公開日 | 2016年5月 |
コンセンサスメカニズム | Delegated Proof of Stake(DPoS) |
発行上限 | なし |
公式サイト | 公式サイト |
公式ツイッター | 公式ツイッター |
リスク (LISK)は中央管理者なしでも自立で稼働する、スマートコントラクト属性の分散型アプリケーション構築のためのシステムで、プラットフォーム内で使用されている仮想通貨がLSKです。
このアプリケーションはDappsと呼ばれており、アプリケーションを利用する参加者でデータを分散管理して、仕様変更などの意思決定に関わることが可能です。
中央集権型アプリケーションでは、管理者による不正やハッキングによるシステムダウンなどの課題が発生するリスクがありますが、分散型アプリケーションではブロックチェーン技術も用いて、そのようなリスクを回避することができます。
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LISKというのは、プラットフォームの名前であって通貨の名前ではありません。通貨単位をLISKと表します。
発行枚数に上限はありません。
リスク (LISK)は2016年2月から3月にかけてICO(企業やプロジェクトの資金調達)が行われ約6億3,000万円以上を調達しました。
同年5月に公開された仮想通貨で、本部はスイスにありドイツのベルリンを開発拠点に活動しています。
リスク(LISK)はイーサリアム(ETH)が持つ機能と同様の、スマートコントラクト属性のプラットフォーム型仮想通貨で、LISKという名前には簡単という意味が込められています。
スマートコントラクトとは、自動で実行される契約のことで、第三者である仲介業者を介することなく契約を自動化できるため、決済期間の短縮や契約の改ざん、コスト削減を期待されている機能です。
リスクのメリット
Javascriptでスマートコントラクトの開発が可能
リスクはプログラミング言語に、WEB業界では一般的なJavaScript(ジャバスクリプト)と呼ばれるエンジニアが扱いやすいプログラミング言語を採用しています。プログラマーが持っている知識をそのまま活かし、リスクの開発に携わることができる利点があります。
サイドチェーン
イーサリアムとは違い、ブロックチェーンとは別に、サイドチェーンと呼ばれるブロックチェーンにスマートコントラクトが書ける点がリスクのメリットでもあります。
イーサリアムでは、プラットフォームで作られたアプリケーション専用のトランザクションをブロックに記録する作業を、全てメインチェーンのみで行なっており、本体のブロックチェーンが攻撃に遭うThe DAO事件というハッキング事件が起きています。
リスク(LISK)で利用されているサイドチェーンでは、複数のブロックチェーン間で、取引の情報やその他情報などをやり取りします。
これにより、スマートコントラクトにバグが発生した際、メインチェーンとは切り離されていることで、対処が簡単になり、処理能力が格段に高くなる特徴があります。
LISKの送金にかかる時間は約10秒に設定されているので、送金完了までに必要な時間が約15秒のイーサリアムと比較すると送金完了までの時間が早い特徴もあります。
Lisk(リスク)の懸念点
実際に作られているサービスがほぼ無い
イーサリアムで作られているサービスが1000以上存在するのに対し、Liskのプラットフォーム上で作られた分散型アプリケーションのプロダクトはほとんどありません。
現状では、イーサリアムが一歩リードしている状況ですが、
とはいえ、javaScriptでの開発が可能な点は爆発的に普及するポテンシャルを持っているので、注目していく必要がある銘柄であることは間違いありません。
リスクを買うのにおすすめの取引所は?
ビットフライヤー
現在(2018年10月1日)日本国内で取引できるのは、国内最大手取引所であるbitFlyer(ビットフライヤー)のみになります。coincheck(コインチェック)でも取引は可能だったのですが、ハッキング事件以降通貨の購入が現在もできないため、リスク(LISK)を購入することができません。
バイナンス
海外取引所では、通貨の取引量が世界最大級の仮想通貨取引所であるBINANCE(バイナンス)にて取引が可能です。取り扱い通貨が100種類以上あるので、リスク以外を取引したい方にもオススメです。
他にも、アメリカの仮想通貨取引所であるBittrex(ビットトレックス)や同じくアメリカの仮想通貨取引所であるPoloniex(ポロにエックス)があります。
ビットトレックスは、アルトコインの取り扱いが200種類とバイナンスよりも豊富なのですが、取引手数料が比較的高めではあります。
ポロニエックスは、バイナンスと比べて手数料が少し高めではありますが、取引量が多い特徴があります。
また、海外仮想通貨取引所で仮想通貨の取引をするには、国内仮想通貨取引所で口座を開設する必要があります。
ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)、ライトコイン(LTC)といった通貨を購入して送金しましょう。
海外送金はビットポイント
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海外取引所に仮想通貨を送金するなら、送金や取引手数料など、各種手数料が無料の国内仮想通貨取引所BITPOINT(ビットポイント)がオススメです。
テレビCMが頻繁に配信されるようになり、サッカー選手である本田圭佑さんが起用されていることでも有名です。
リスクの保管方法
仮想通貨を保管するなら複数の取引所にて資産を分散させるか、対応しているウォレットアプリなどで保管する方法があります。
多くのユーザーが取引所に仮想通貨を放置してしまいがちですが、基本的には仮想通貨をオフラインで管理できる「ウォレット」で保管することで、セキュリティがぐっと上がります。
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例えば、LISKの公式が推奨しているLisk nanoと呼ばれるデスクトップウォレットがあります。
取引所で保管するよりセキュリティ面では安全ですが、使用しているパソコン自体がウイルスに感染した場合、保管している資産が盗まれてしまう場合があるので注意が必要です。
リスクの今後、将来性は?
リスクが今後広く普及されるためには、SDK(Software Development Kit)と呼ばれる、リスク(LISK)のプラットフォームでの開発者向け開発環境・資料などのキットの配布が不可欠です。
SDKが配布されると、エンジニアに有利とされていたJavascriptでの開発がさらに増えるので、リスクでの開発が盛んになり価格の上昇が予想されます。
しかし、2018年4月配布予定でしたが2018年10月時点では未だに配布されておらず、今後、SDKが配布されるかも不明の状態です。
リスクは、2017年11月17日にフォージング(マイニングのようなもの)報酬が5LISKから4LISKに引き下げられる半減期があったことから、2018年11月にも同じように半減期を迎えると考えられており、供給量が少なくなることで希少価値が高まるため、投機的な買いが増え価格が上昇すると期待されています。
しかし、現状のまま開発が進まない場合は、同じプラットフォーム型の仮想通貨である、イーサリアムにやネム淘汰されてしまう可能性もあり、今後の動向を慎重に見極めていく必要があります。