仮想通貨の情報収集をしていると、さまざまな銘柄について耳にします。
「上場したての仮想通貨を購入したら数倍、数十倍の価格になった!」という話を聞くと、自分でもマイナーな仮想通貨の売買にも手を出してみたくなりますよね。
そんなときにおすすめなのが海外の仮想通貨取引所です。
数種類~十数種類の銘柄しか売買できない国内取引所に対して100種類以上を取り扱う海外取引所もあるため、投資チャンスが広がります。
ただし、海外取引所で仮想通貨を購入する際には国内取引所では必要ないひと手間が必要です。
そこで、本記事を読ん海外取引所での仮想通貨の買い方をまなびましょう。
海外取引所のメリットやデメリット、注意点も解説します。
最新の海外仮想通貨取引所ランキング!
目次
海外の取引所を使うメリット
海外の仮想通貨取引所を使うメリットはたくさんあります。
以下の3点は特に大きなメリットです。
取り扱い仮想通貨の種類が多い
海外の仮想通貨取引所では日本の取引所では扱われていない数多くの仮想通貨を取り扱っています。
多くの仮想通貨トレーダーが海外取引所を利用するのは、さまざまな仮想通貨を売買できるからです。
マイナーなアルトコイン、いわゆる「草コイン」は短期間で数倍、数十倍の価格になることもあります。
草コインはボラティリティが高くハイリスクですが、その分トレードがうまく行けば、大きな利益が見込めるのです。
一獲千金を夢見て多くのトレーダーが草コインを売買できる海外取引所を利用しています。
日本では金融庁の目もあるため、取引所に新しい仮想通貨を上場するのは時間がかかります。
一方で海外取引所ではICO直後の仮想通貨もスピーディーに上場するなど、動きが速いです。
さまざまな仮想通貨の売買が可能な点が、海外取引所を使う最も大きなメリットだといえます。
全ての仮想通貨を取引所形式で売買できる
海外取引所はユーザー同士の取引(取引所形式の取引)が基本です。
国内取引所のような運営元との売買(販売所形式の取引)は行われないため、多額のスプレッドを支払う必要がありません。
逆に、取引手数料がきっちり設定されている場合が多いです。
それでも、国内の販売所形式の取引所の多くで手数料(スプレッド)が7%~10%に設定されていることを考えると、海外取引所の0%~0.2%程度の手数料は良心的で正当な金額に思えます。
国内において販売所形式で仮想通貨を売買するくらいならば海外取引所を利用すべきです。
登録がスピーディーですぐに取引できる
国内取引所に比べ、海外取引所では素早くアカウントを作成できます。
日本では金融庁の目もあり、取引所にアカウントを開設して売買を行うためには本人確認書類の提出・審査があります。そのため、「仮想通貨を買いたい」と思ってすぐに取引を開始することは難しいです。
一方、海外取引所ではEメールアドレスの登録のみで取引を開始できるものもあります。すぐに取引が始められて便利です。
海外の取引所を使うデメリット
海外取引所には以下のような3つのデメリットもあります。
Webサイトや問い合わせ対応等が英語
海外の取引所ということで使用言語は英語です。
英語が苦手な方はWebサイトを見ただけで嫌な気分になる・不信感を抱くかもしれません。
英語をそこそこ読める方でも困るのが、何かあったときの問い合わせも英語でやり取りする必要があるという点です。
英語ができなくてもGoogle翻訳等の翻訳サービスを活用すればなんとなく利用することはできますが、英語に自信のない方には海外取引所のハードルは少し高いかも知れません。
種類が多い分、詐欺コインなどが混じる可能性も高い
海外取引所の大きなメリットとして「取り扱い仮想通貨の種類が多い」点がありますが、裏を返せば玉石混交というデメリットにもなります。
日本の取引所ではある程度の知名度や規模がある仮想通貨を取り扱っていますが、海外取引所では将来価値がなくなるような詐欺的なコインやプロジェクトが失敗するリスクの高いコインに当たる可能性も否めません。
そのため、海外取引所で将来有望な仮想通貨に投資をするためには利用者の「眼」が問われます。
日本円での購入ができない
海外取引所では日本円を入金できません。
日本円は使用せず、ビットコインやイーサリアム等で他の仮想通貨を購入します。
海外取引所に送金するために一度日本の取引所で仮想通貨を購入しなければなりません。ひと手間かかって少し不便です。
海外取引所の使い方
海外取引所では日本円の代わりにビットコインやイーサリアム等の仮想通貨で他の仮想通貨を購入します。
海外の仮想通貨の買い方
お目当ての仮想通貨を購入する際には
- 国内取引所で仮想通貨を購入
- 海外取引所へ仮想通貨を送金
- 海外取引所で仮想通貨を購入
という手順が必要です。
以下、有名な海外取引所「Binance」の使い方にも触れつつ、購入のための手順を順番に解説します。
※国内取引所・海外取引所ともに登録済みとして話を進めます。
step
1
国内取引所で仮想通貨を購入
まず、海外取引所で利用できる仮想通貨を国内の取引所で購入します。
利用できる仮想通貨とは「XRP/BTC」のように仮想通貨Pairの右側に書かれている銘柄のことです。ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)が利用できるケースが多いです。
なお、仮想通貨Pairの左側に書かれている銘柄であっても、海外取引所で売却することでBTC等に戻すことができます。手数料が余計にかかるためおすすめはしませんが、急いでいる場合は送金が速い仮想通貨を国内で購入して海外取引所に送金するのもアリです。
step
2
海外取引所へ仮想通貨を送金
海外取引所のアドレスを確認し、国内取引所から送金します。
海外取引所の「Binance」であれば、ログイン後画面の上タブにある「Funds」→「Balances」でコイン一覧を表示し、送金したいコインの行にある「Deposit」をクリックすることでアドレス「Deposit Address」が表示されます。
送金アドレスは絶対に間違えないように注意し、国内取引所でアドレスと金額を入力して送金します。
step
3海外取引所で仮想通貨を購入
海外取引所アカウントに着金したことを確認し、欲しい仮想通貨を購入します。
Binanceであれば、上タブの「Exchange」→「Basic」画面に入り、好きな仮想通貨Pairで売買できます。
「日本円の代わりに仮想通貨を入金する必要がある」というひと手間が加わるだけで、国内取引所と同じような取引方法です。
案外簡単に購入できます。
注意点
海外取引所で仮想通貨を購入する流れの中で、以下の3点には注意が必要です。
送金アドレスや仮想通貨の種類を間違えない
国内取引所で購入した仮想通貨を海外取引所に送金する際、アドレスを間違えて送金すると別の誰かのアドレスに送られてしまって取り戻せなくなる可能性があります。
また、送金する仮想通貨とアドレスの種類が異なっている場合も送金分を失ってしまう危険があります。例えば「ビットコインをイーサリアムのアドレスに送金する」といったミスです。
送金する仮想通貨とアドレスは何度も確認するようにしましょう。
直接日本円で購入できない分、手数料がかかる
海外取引所で仮想通貨を購入する際には以下の手続きが必要ですが、利用する取引所によっては各タイミングで手数料が発生します。
日本円を入金(国内取引所)→仮想通貨を購入(国内取引所)→仮想通貨を送金(国内取引所)→仮想通貨を購入(海外取引所)
手続きが多い分手数料も蓄積してバカにならなくなってきます。
手数料の安い国内取引所を利用しましょう。
問題が発生した際の対応が難しい
問い合わせでは基本的に英語でのやり取りが必要です。日本に本拠地がないということもあり、万が一何か問題が発生した場合には利用者側が泣き寝入りすることになるかもしれません。
盗難被害等を避けるため、仮想通貨を海外取引所のウォレットに入れっぱなしにせず、より安全なウォレットに移し替えておきましょう。自分の身は自分で守る必要があります。
まとめ
海外取引所を使うメリットやデメリットを紹介し、仮想通貨を購入する方法を解説しました。
売買できる仮想通貨の種類が多いほど投資チャンスが広がりますよね。
数種類~十数種類の仮想通貨を取り扱う国内取引所と比べ、100種類以上の取り扱いがある海外取引所の品揃えは圧倒的です。
日本国内での仮想通貨の取引に慣れてきたならば、海外取引所も使ってみてはいかがでしょうか。