「仮想通貨投資をこれから始めたい!」と考えている方必見、今回は初心者の方がついつい失敗しがちなこと、そしてその対策をご紹介します。
仮想通貨投資は、なんとなく通貨を買って持っておくだけと思いがちですが、それだけでは大きな機会損失をする可能性があります。
仮想通貨取引所の選び方や、通貨を取引するタイミングや送金、アカウントのセキュリティー設定など、気をつけるべき点がいくつか存在します。
「なんとなく難しそうだな」と感じてしまいがちですが、今回紹介する内容を押さえておくだけでも、機会損失が大きく減り、安心して取引を行うことができるようになるので、ぜひご覧ください。
※仮想通貨投資は必ず余剰資金でするようにしましょう。生活がかかればかかるほど冷静に取引できなくなるものです。
目次
送金時にアドレスを間違えてしまい、通貨を紛失
仮想通貨は銀行振込と同じように、送金先のアドレスに通貨を送金することが可能です。この時に注意したいのが、ビットコイン(BTC)にはビットコイン専用のアドレスがあって、リップル(XRP)にはリップル専用のアドレスがそれぞれに存在しています。
なので、アドレスの入力間違いはもちろん、万が一ビットコインのアドレスにリップルを送金してしまうと、送った通貨は電子の海に消えて二度と取り出せない状態になり、消失したことになってしまいます。
特にビットコインとビットコインキャッシュ(BCHまたはBCC)のように似た名前の通貨アドレスはそっくりで、間違えて送金してしまう方が多いようですね。
対策としては、送金前にアドレスがその通貨のものであるか、アドレスが間違っていないかを確認する必要があります。
最近では、取引所側がアドレスを間違えないようにアドレスコピーボタンを設置したり、アドレスが間違っていないかの確認を繰り返ししてくれる取引所も増えてきています。送金前には、必ずアドレスを確認するようにしましょう。
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値動きに左右されて売買ができない
仮想通貨投資初心者の方によくあるミスで、値動きに左右されて売買ができなくなる失敗が多々あります。
狼狽売りした後に高騰する
狼狽売りとは、通貨の急な価格下落に驚いて手放してしまうことをいいます。
せっかく絶好のポイントで通貨を購入することができたと思っていたのに、その直後に通貨が下落してしまうという場合は多々あります。経験が少ない初心者の方であれば一番メンタルにくるかもしれませんね。
これを繰り返していると、永遠に損益を出し続けるということになってしまいます。
仮想通貨市場の歴史が浅く市場に資金が少ないため、機関投資家といった大口の投資家に相場が左右されやすいのが現状です。
そのため、騙し下げや騙し上げといった一時的に少し反発する動きを見せる場合があります。
これも経験していないとわかることではありませんので、通貨を購入する前にどのくらいの値段で損切り(損益が大きくなる前に切ること)するかを決めておくことをオススメします。
暴落しているのにまだ上がると思い塩漬けに
先ほど最後に言った通り、購入する前に損切りする価格を決めておかないと通貨を塩漬けすることになってしまいます。塩漬けとは、通貨を手放す前に価格が下落して含み益が大きくなったので、利益が戻るまで保有している状態のことをいいます。
これは、昨年2017年の年末に仮想通貨投資に参入した方に多く見られる状態です。というのも1XRPは現在(2018年9月13日)約30円ほどですが、昨年末は約300円でした。当然年末に購入していれば手放すに手放せませんよね、この状態を塩漬けといいます。
塩漬けしないためにも、通貨を購入するときは必ず損切りする価格を決めておきましょう。
初心者のうちは購入した時点で価格下落に巻き込まれるリスクを考えて、少し様子を見るのが最善だと思います。
少しずつチャートの傾向を覚えていきましょう。値動きにはパターンがあるので、通貨ごとにどのタイミングで上昇するのか分析する力が必要です。
それなりの経験値が必要なので、初心者の方は適切なタイミングのイメージが湧かないかもしれません。
なので、購入したい通貨が上昇し始めても急いで購入したりせずに、少し落ち着いて値動きを見ることをオススメします。
最終的に価格が大幅上昇した場合であれば、上昇し始めてからでも通貨の購入は間に合ったことになりますが、小幅の価格上昇でしかなかった場合、上がり始めてから購入するとその直後、価格下落に巻き込まれて損益を抱えてしまう場面が多々あります。
確定申告を行わず、後々面倒なことに
仮想通貨では、株やFXと同じように利益が出たら確定申告を行う必要があります。
「計算するのも面倒だし、少しくらいの利益なら適当でも大丈夫でしょ。」なんて思っていると、後々大変なことになる場合があります。
仮想通貨に関する税金について今回は省略しますが、調べて見ると結構詳しく簡単に説明してくれているサイトがあります。税理士に依頼するのが確実かと思います。
昨年の2017年と比べると、仮想通貨の確定申告を代行してくれるサービスもちらほら出てきていますし、そちらのサービスを頼ってみるのも一つの手ですね。
とにかく確定申告は必ず行いましょうね、後々一気に延滞税を上乗せして通知が届く場合もあり、リスクが非常に大きいです。
税金に関してはこちらをチェック
ICOに参加するも詐欺にあってしまう
昨年の2107年に比べて、ICO(通貨を発行販売することで企業が資金を集めること)を悪用した詐欺の被害が多くなってきています。
被害者が増えるにつれてICO詐欺が儲かるという認識が一気に広まり、ここ最近の詐欺ではホワイトペーパーやウェブサイトのクオリティが上がり、被害の拡大が加速しています。
投資初心者に限らず経験者でも、本物か詐欺かの区別をつけることが日に日に難しくなってきています。
対策としては、ICOに参加する前に企業についてよく調べる、そしてホワイトペーパーを隅々まで読み込んで納得した場合のみ投資するようにしましょう。
また、日本人がプロジェクトに参加しているからといって安心することは出来ません。現在では日本人を中心としたプロジェクトでも詐欺は存在します。
企業の役員の経歴や活動内容についても注視するようにすると良いでしょう。
実績の無い企業のICOに参加することは非常にリスクが高く、期待値が低いです。
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手数料の高い取引所で通貨を買ってしまう
仮想通貨投資をするには、まずは取引所で口座を開設する必要があります。その際に注意したいのが、仮想通貨取引時に発生する手数料です。
売買手数料は取引所によって全然違うので注意しておきたいです、特にスプレッド(通貨の売りと買いの値段差)には注意しましょう。国内最大手の仮想通貨取引所コインチェックでは、初心者の方が知らずに販売所形式で仮想通貨売買をして多くの手数料を支払っていました。
仮想通貨を購入する場には2パターンあって、取引所形式と販売所形式が存在しています。今回は簡単に説明しますが、取引所形式は取引所が取引する場を提供してユーザー間で取引を行います。販売所形式は、取引所とユーザー間の取引になります。
手数料については、取引所形式では発生し、販売所形式では発生しない場合がほとんどです。しかし、注意しなければいけないのがスプレッドです。一見手数料無料な場合が多い販売所形式がお得のように思えますが、スプレッドは広い場合が多く取引所形式の手数料よりも高いのが基本です。
これを知っておけば、今後お得に取引することができるようになりますよ。あとは取引所で口座を開設する前に手数料一覧をしっかり確認して、他の取引所と比較するようにしておけば心配ありません。
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ほしい通貨が取引所になかったり、日本円で買えない(BTC建て)
仮想通貨取引所に登録すればどんな種類の通貨でも購入できるというわけではなく、取引所によって取り扱う通貨が違うので注意しましょう。
各種手数料が無料で有名なBITPoint(ビットポイント )ではリップルを取り扱っているのに対して、セキュリティーが世界一で有名になったbitFlyer(ビットフライヤー)ではリップルを取り扱っていません。
なのでリップルを買いたい時、ビットフライヤーでしか口座を持っていない場合は、ビットポイントで口座を開設してリップルを取引すればいいわけですね。
しかし、リップルの場合はこれで良いのですが、例えばトロン(TRX)という通貨の場合はそうはいきません。
トロンは日本の取引所では取り扱っていないので、バイナンスなどの海外取引所で口座を開設して購入する必要があります。
海外取引所では日本円を入金できない場合がほとんどで、主にビットコイン建てでの取引が基本になります。なので、トロンを買いたい場合は、国内取引所でビットコインを購入し、海外取引所へ送金したのちトロンを取引する必要があります。
今回はトロンを例にあげて説明しましたが、他の通貨でも国内取引所になければ同じ方法で取引することになるので覚えておきましょう。
セキュリティーが甘く盗難の被害にあう
仮想通貨取引所ではログイン時にパスワードだけでなく、二段階認証も設定することでセキュリティーレベルを上げることができます。
逆に、二段階認証を設定していないと、アカウントを乗っ取られて資産を全て抜き取られてしまうといった被害にあう場合があります。取引所によっては乗っ取り被害にあった際、上限はありますが盗難補償が存在する場合があります。
二段階認証を設定していないと補償してもらえない場合がほとんどなので、自分の資産を守ると言う意味でも二段階認証は必ず設定しておきましょう。
ちなみに、海外取引所では乗っ取り被害が日本と比べものにならないほど多発しているので、必ず設定するようにしましょう。二段階認証は主にスマホアプリを使います、「Google Authenticator」や「IIJ SmartKey」などといったアプリがあるので必ずダウンロードしてください。
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さらに、仮想通貨取引所のホームページを装って、ログイン時のメールアドレスやパスワードを抜き取ろうとする「フィッシングサイト」も存在するので気をつけましょう。
URLが少しおかしくなっている特徴があり、正規のURLと比較すると不自然さが一目瞭然です。
これは海外取引所BINANCE(バイナンス)の正規のURLで、頭がhttpsになっているので確認しましょう。検索して出てくる一番上のサイトがフィッシングサイトな場合もあるので、正規のURLにアクセスしたらブックマークして次回はそこからアクセスするようにしましょう。
対策としてもう一つ、「MetaMask(メタマスク)」というイーサリアムウォレットを導入する方法があります。グーグルクロームというブラウザの拡張機能で、導入してログインしておくとフィッシングサイトにアクセスした際、警告を表示して守ってくれますよ。
まとめ
今回は簡単にですが、仮想通貨投資を始める前に気をつけるべきことをいくつかご紹介しました。
どれもかなり重要な内容なので、何度か読み返して必ず押さえておくようにしましょう。
特に二段階認証は必ず設定してください。
「面倒臭い」を理由に意外と設定していない方が多いです。
ですが、二段階認証をしていないアカウントは簡単にハッキングできてしまいますし、仮に盗難にあっても保証の対象外になってしまいます。
登録時のパスワードも複雑にすればするほどセキュリティは高くなるので、英数字や大文字を混ぜて設定するようにしましょう。
通貨の取引するタイミングですが、チャートには傾向があるのでそれだけでも先に覚えて置くべきでしょう。
少しでも頭に入れておくと、傾向は掴みやすくなります。
覚えることは多いですが、覚えた分だけあなたが得ることが出来る利益は増えていきます。
しっかり覚えて取引するようにしましょう。