ステーブルコイン

ステーブルコインの一覧とその特徴を解説

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仮想通貨の可能性や普及した際の便利さに興味がある方でも、値動きの激しい現在の仮想通貨を主要な通貨として利用するのには気が引けるのではないでしょうか。

確かに、10,000円分の価値があった手元の仮想通貨が、翌日には8,000円分の価値になってしまった、などという状況では使いにくいですし、貯蓄にも向きませんよね。

このような価格変動の問題を解決し、仮想通貨をより使いやすくすると期待されているのが「ステーブルコイン」です。

ステーブルコインは一定の価値を保つ仕組みがとられている仮想通貨で、法定通貨のような安定した価値で利用しつつ、仮想通貨の送金や決済の便利さを享受できます。

本記事ではそんなステーブルコインの仕組みや、どのようなステーブルコインが存在するのかについて解説します。

ステーブルコインは、世界で57種類存在しており、

今回は、現在すでに流通している22個のステーブルコインを挙げていますので、ざっと目を通しておけばどんなステーブルコインがあるのか、雰囲気を掴んでおくことができます。

ステーブルコインの仕組み

ステーブルコインは価格変動を抑えた安定的な仮想通貨です。価格が安定しているので実生活で使いやすいのが特徴です。

法定通貨や金などの資産、仮想通貨等を担保にしたり、アルゴリズムで供給量を調整したりして価格変動を抑えています。

米ドルやユーロなどの法定通貨と同じ値動きをするステーブルコインもあり、これらは「ペッグ通貨」とも言われます。ペッグ通貨とは通貨間の為替レートを固定した通貨のことです。

価格変動というリスクを排除しつつ、送金や決済における仮想通貨の強みを利用できるステーブルコインには、仮想通貨を一層使いやすくし、普及させてくれるのではないかと期待が集まっています。

ステーブルコインは価値を担保するものによって、大きく分けて3種類あります。

法定通貨や資産(金など)との交換を担保

1ドル渡すことで1単位のコインを発行する、というようにステーブルコイン分の法定通貨や資産が準備されています。いつでも交換できるということで価値が保証されています。

仮想通貨との交換を担保

他の著名な仮想通貨と交換できることを担保とし、価値を保証しています。

担保がない

担保を用意せず、アルゴリズムで供給量を調節するなどして価値を一定に保ちます。金本位制を廃した法定通貨と似たような仕組みとも言えます。担保がある場合と比べて、仮想通貨の魅力の1つである非中央集権的な仕組みを作りやすいです。

また、1つの法定通貨や仮想通貨のみを担保とするのではなく、複数の通貨を担保にしているコインもあります。

ステーブルコインの特徴など、詳細については以下のページもご覧ください。

 

電子マネーとの違い

「法定通貨と同じ価値で使える」と聞くと「Suicaやnanacoなどの電子マネーと違いはあるのか」と疑問が浮かびますよね。

決済に使用できる点や価格(価値)が一定である点、データ上の存在である点は共通していますが、ステーブルコインはあくまでも仮想通貨です。

そのため、私たちの身近にある一般的な電子マネーとは以下の点で異なります。

使用可能な場所

電子マネーは発行主体が提供するサービスや提携先での支払いに利用できます。

例えばSuicaなどの交通系ICカードの電子マネーは本来、電車に乗る際の運賃支払をタッチで手軽に行うために利用されていましたが、今では街なかのコンビニや飲食店、スーパー、家電量販店などさまざまな場所で、タッチ式での支払いが可能です。

利用可能な店舗が多く、支払いも一瞬なのでとても便利です。

一方のステーブルコインは街なかでの支払いにはまだほとんど対応していません。仮想通貨の中でも有名なビットコインですら、街なかで使用できる場面は限られています。

使用できる場所という面では、現状電子マネーの方が便利です。

送金

電子マネーは料金を先払いして支払いを手軽に行うという目的で利用されています。そのため、ユーザー同士での送金機能は基本的に実装されていません。

ステーブルコインは仮想通貨ですので自由に送金できます。

通貨としての振る舞いを目指す仮想通貨の方が自由な使い方ができます。

換金

電子マネーは前もって法定通貨を支払いチャージして使います。あくまでもサービスの利用や買い物を便利にするための決済手段であり、法定通貨との換金は基本的にはできません。

仮想通貨は通貨のような機能を有しています。日本円と米ドルを両替できるように、取引所で法定通貨と仮想通貨を取引することができます。

有名なステーブルコインのTether (USDT)は米ドルとの為替レートが固定されており、USDTと同額の米ドルが準備されていることを担保に発行されている仮想通貨です。

そのため、法定通貨との換金が保証されているとも言えます。

発行主体

電子マネーには中央管理者が存在します。SuicaならJR東日本、nanacoならセブン‐イレブンといったようにです。

ステーブルコインは中央管理者のあるコインと無いコインがあります。Tether等、法定通貨による担保があるステーブルコインは法定通貨を管理しながらコインを発行する主体が存在することが多いです。

一方で無担保のステーブルコインは一般的な仮想通貨に近く、非中央集権的な通貨を目指しています。

 

ステーブルコイン一覧

実際にどのようなステーブルコインがあるのか、一覧形式で紹介します。

以下の内容はBLOCKCHAINという企業のReportを参考にしています。

57のステーブルコインが存在し、そのうち23個のステーブルコインが稼働中(live stablecoins)、34個のステーブルコインがサービス開始前の段階(pre-launch stablecoins)とのことです。

今回は57個中、以下のものを除外した22個のステーブルコインについて紹介します。

  • 「Pre-Launch Stablecoins」として紹介されていたコイン
  • Launch Dateが「TBD」「Q3/Q4 2018」「September 2018以降」のコイン

※Report中でどれがlive stablecoinsのコインか明示されていないものもあったため、23個という数とずれています。

AAA Reserve(AAA)

  • ローンチは2017年
  • 複数の通貨を担保にして、G10のインフレーションに価格を合わせる
  • プラットフォームにはイーサリアムを使用
  • 所在地はイギリス

Digix Gold Token(DGX)

  • ローンチは2018年
  • 金を担保にして、1gの金の価格に合わせる
  • プラットフォームにはイーサリアムを使用
  • 所在地はシンガポール

HelloGold(GOLDX)

  • ローンチは2017年
  • 金を担保にして、1gの金の価格に合わせる
  • プラットフォームにはイーサリアムを使用
  • 所在地はマレーシア

STASIS(EURS)

  • ローンチは2018年
  • ユーロを担保にして、ユーロの価格に合わせる
  • プラットフォームにはイーサリアムを使用
  • 所在地はマルタ

Stronghold USD(-)

  • ローンチは2018年
  • 米ドルを担保にして、米ドルの価格に合わせる
  • プラットフォームには仮想通貨Stellarを使用
  • 所在地はアメリカ

Tether(USDT, EURT)

  • ローンチは2014年
  • USDTは米ドル、EURTはユーロを担保にして、米ドルの価格に合わせる
  • プラットフォームにはOmniやイーサリアムを使用
  • 所在地は分散している

TrueUSD(TUSD)

  • ローンチは2018年
  • 米ドルを担保にして、米ドルの価格に合わせる
  • プラットフォームにはイーサリアムを使用
  • 所在地はアメリカ

White Standard(WSD)

  • ローンチは2018年
  • 法定通貨を担保にして、米ドルの価格に合わせる
  • プラットフォームには仮想通貨Stellarを使用
  • 所在地はアメリカ

x8c(-)

  • ローンチは2018年
  • 法定通貨や金を担保にしている。価格を合わせる対象は無し
  • プラットフォームにはイーサリアムを使用
  • 所在地はスイス

BitUSD(BITUSD)

  • ローンチは2014年
  • BitShares core token(BTS)を担保にして、米ドルの価格に合わせる
  • プラットフォームは不明
  • 所在地はアメリカ

DAI (Maker)(DAI)

  • ローンチは2017年
  • イーサリアムを担保にして、米ドルの価格に合わせる
  • プラットフォームにはイーサリアムを使用
  • 所在地はアメリカ

Goldmint(-)

  • ローンチは2018年
  • 資産を担保にして、金の価格に合わせる
  • プラットフォームにはイーサリアムを使用
  • 所在地はロシア

Nomins(nUSD)

  • ローンチは2018年
  • Havven tokenを担保にして、米ドルの価格に合わせる
  • プラットフォームにはイーサリアムとEOSを使用
  • 所在地はオーストラリア

StatiCoin(-)

  • ローンチは2017年
  • 担保や価格を合わせる対象は不明
  • プラットフォームにはイーサリアムを使用
  • 所在地は不明

SwissRealCoin(-)

  • ローンチは2018年
  • 資産を担保にして、商業不動産の価格に合わせる
  • プラットフォームにはイーサリアムを使用
  • 所在地はスイス

BitBay(BAY)

  • ローンチは2015年
  • アルゴリズムを用いる。価格を合わせる対象は不明
  • プラットフォームは不明
  • 所在地は不明

NuBits(USNBT)

  • ローンチは2014年
  • ビットコインを担保にして、米ドルの価格に合わせる
  • プラットフォームは不明
  • 所在地はスウェーデン

SteemDollars(SBD)

  • ローンチは2016年
  • アルゴリズムを用いて米ドルの価格に合わせる
  • プラットフォームは不明
  • 所在地は不明

Coin Payment Processor(cPRO)

  • ローンチは2018年
  • イーサリアム、cPRO、ERC20を担保としている。価格を合わせる対象は不明
  • プラットフォームにはイーサリアムを使用
  • 所在地はセルビア

Jibrel(JUSD, JGBP, JEUR, JKRW, JJOD)

  • ローンチは2018年
  • Jibrel Network Token、法定通貨を担保にして、JUSDは米ドル、JGBPは英ポンド、JEURはユーロ、JKRWはウォン、JJODはヨルダン・ディナールの価格に合わせる
  • プラットフォームにはイーサリアムを使用
  • 所在地はスイス

MinexCoin(-)

  • ローンチは2017年
  • 米ドルを担保としている。価格を合わせる対象は不明
  • プラットフォームに該当するものは無し
  • 所在地はウクライナ

Moxey(-)

  • ローンチは2018年
  • 担保、価格を合わせる対象に該当するものは無し
  • プラットフォームにはイーサリアムを使用
  • 所在地はアメリカ

以上、BLOCKCHAINのReportより

GMOでもステーブルコインを発行予定

2018年10月9日、日本の大手企業GMOインターネット株式会社でも、ステーブルコイン発行に関する発表がありました。

2019年度に、日本円と連動したステーブルコイン(円ペッグ通貨)「GMO Japanese YEN(GJY)」をアジア地域で発行予定とのことです。

これにより、仮想通貨の流通性を高め、送金・決済の際にリスクとなる価格変動(ボラティリティ)を安定が期待されています。

GMOコインでステーブルコインを買おう

2019年度に、GMOコインでステーブルコインの購入が可能となる予定です。

決済の手段として、広く普及される可能性があるので、今のうちにGMOコインの無料登録だけ済ませておいても良いかもしれません。

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まとめ

ステーブルコインの仕組みと22個のコインを紹介しました。

ビットコインなどの仮想通貨は現状では価格変動が大きく、実際の生活での利用が難しいです。

そんな中、価格が安定しているステーブルコインは仮想通貨と法定通貨の良いとこ取りができ、仮想通貨の普及に一役買うことが期待されています。

仮想通貨が世の中に普及していく波に乗り遅れないように、今後のステーブルコインの動向にも注目しておきましょう。

 

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