仮想通貨取引所の1つGemini(ジェミニ)が、USDTに変わるステーブルコインとしてジェミニドル(Gemini dollar/GUSD)というコインをリリースしました。
この記事では、ジェミニドル(GUSD)の特徴やメリット、デメリット、将来性などについて詳しく見ていきます。
購入できる取引所に関する情報もチェックしていくので必見です!
GUSDが気になっている人は、ぜひ最後までチェックしていってください。
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目次
ジェミニドル(GUSD)とは?
最初にジェミニドル(GUSD)とはどんな通貨なのかについて詳しくみていきましょう。
ここでは、基本情報や時価総額、これまでの価格推移などをチェックします。
GUSDの基本情報
通貨名 | Gemini Dollar |
ティッカーシンボル | GUSD |
開発者 | Gemini |
発行年月日 | 2018年9月10日 |
発行上限 | 85,409,843 GUSD |
アルゴリズム | Proof of Work(PoW) |
公式サイト | https://gemini.com/dollar/ |
※2018年12月現在
ジェミニドル(GUSD)は、世界最大の仮想通貨保有者、ウィンクルボス兄弟が運営している仮想通貨取引所Gemini(ジェミニ)で発行されている仮想通貨です。
ジェミニドル(GUSD)はERC20トークン(イーサリアム上で発行されるトークン)であるため、今後コンセンサスアルゴリズムがProof of Stake(PoS)に移行する予定になっています。
計画はやや遅れ気味ですが、今後の動きには十分注意してください。
時価総額とランキング
ジェミニドル(GUSD)の時価総額は、2018年12月12日時点で86,325,462 USDとなっています。時価総額ランキングをチェックすると47位になっていますが、ステーブルコイン(法定通貨を担保とする仮想通貨)なので注意が必要です。
基本的に1 GUSD = 1 USDになるため、若干の変動はあるものの発行数を掛けた85,409,843USD前後になります。
チャートと価格推移
次に、チャートを見ながら価格推移をチェックしましょう。
前述の通りGUSDはステーブルコインのため、1 USDT = 1 USDになるのが基本です。
上記のチャートをチェックしてみると2018年11月14日に1 GUSD = 1.18 USDになったことはあるものの、それ以外の期間は概ね1 USD前後で推移していることがわかります。
2018年12月時点では、ステーブルコインとして求められる価格の安定性を維持しています。
ジェミニドル(GUSD)の特徴・仕組み
次にGUSDの特徴や仕組みについて詳しくチェックしていきます。
一般的な仮想通貨とはかなり異なるトークンであるため、ここでしっかり見ておいてください。
アメリカドルを担保とするステーブルコイン
先程取り上げた通り、GUSDはアメリカドル(USD)を担保とするステーブルコインです。
別名ペッグ通貨とも呼ばれ、GUSDの相場とアメリカドルの為替レートは固定化されます。
チャートからも分かる通り、若干の振れ幅はあるものの、1 GUSD = 1 USDになっています。
これによって価格が安定し、何かトラブルが発生した時における一時的な資金退避先としても使われるでしょう。
なお、アメリカドルを担保とするステーブルコインには他にUSDT(Tether)なども存在しています。
NYDFSから認可を受けている
GUSDの特徴的なポイントの1つが、ニューヨーク州金融サービス局(NTDFS)から認可を受けているというものです。
公的機関が認可したトークンになっているため、安全性が高いトークンだといえるでしょう。
GUSDは国に認可された初の米ドルとの連動通貨となります。
これまでUSDのステーブルコインとして使われていたUSDTはこの認可を受けていないため、GUSDの最大のメリットとなっています。
信頼性が高い
NYDFSから認可され、監督を受けているということは安全性が高いだけでなく、より信頼できるトークンともいえます。
不正発行などのリスクがゼロになるわけではありませんが、認可されていないコインと比べるとそのリスクは低いといえるでしょう。
Geminiが管理するトークン
GUSDは仮想通貨取引所を運営しているGeminiが発行しているトークンで、管理も同社が行っています。
そのため、一般的な仮想通貨とは異なり、中央集権的であるといえるでしょう。
ジェミニドル(GUSD)のメリット
GUSDのメリットには次のようなものがあります。
資金の退避先などとしての利用を検討している人は、必ずチェックしておきましょう。
裏付けとなる資金の保有が明らかにされている
ほぼ全てのステーブルコインにおいて、「発行元に担保を預けることで、トークンを発行する」という仕組みが採用されています。
しかし、この方法には「発行元(GUSDの場合はGemini)が本当にその担保を持っているか」を証明できないというデメリットがあります。
そのため、GUSDは担保として預けられたUSDをアメリカ国内の銀行で保管しています。
さらに預金保険の対象ともなっているため、より高い安全性を確保しているといえるでしょう。
さらに、透明性を担保するために毎月報告書を作成、公開しているので誰でも正当に運営されているかをチェックできる仕組みになっています。
ERC20トークンなので保管・送金が簡単
ジェミニドル(GUSD)はERC20トークンとして発行されているため、ERC20トークンに対応しているウォレットで保管できます。
ERC20トークンは、MyEtherWalletなどの有名ウォレットで保管できるため、手軽に扱えます。
資金をGUSDに退避させた際に、取引所に置きっぱなしにしたくない人にとっても便利だといえるでしょう。
ジェミニドル(GUSD)のデメリット
続いて、GUSDのデメリットをしっかりチェックしてみましょう。
資金退避先としての利用を考えている人は、デメリットもしっかり把握しておいてください。
カウンターパーティーリスクがある
担保となる資金を銀行で保管しているとはいえ、ジェミニドル(GUSD)発行するのはGeminiという一企業です。
さらに中央集権的なコインなので、Geminiが倒産したり、何らかのトラブルが発生したりするとトレードできなくなるかもしれません。
また、そうなるとコインの価値がなくなってしまう可能性もあります。
さらに、どの仮想通貨でも共通ですが、取引所の破綻やクラッキングでトレードできなくなるといったカウンターパーティリスクもあります。
こちらは、購入したGUSDをウォレットに移しておけばある程度リスクを回避できるので、しっかり管理しましょう。
投資先としては向いていない
ジェミニドルは1 GUSD = 1 USDに価格が固定される通貨です。
したがって、値上がりを期待できないため投資先としては向いていません。
あくまでも、保有している仮想通貨に何らかのリスクが遭って価格が下落しそうな時に資金を退避させるためのトークンであることを覚えておいてください。
ジェミニドル(GUSD)を購入できる取引所
ジェミニドル(GUSD)は日本国内の取引所には上場されていません。
そのため、購入する際には海外取引所を利用します。
利用する際には、国内の取引所でビットコインを購入して送金する必要があるため、あらかじめ準備しておきましょう。
また、保有している仮想通貨をGUSDに交換して資金を退避させる場合、直接GUSDに交換できないこともあるので注意してください。
その場合はUSDTなどを経由してください。
特にオススメの取引所は次の通りです。
BIBOX
BIBOXはビットコイン(BTC)、Bibox Token(BIX)、イーサリアム(ETH)とGUSDのペアを取り扱っています。
そのため、ビットコインやイーサリアムを経由すればほぼ全ての仮想通貨をGUSDに交換することができるでしょう。
ただし、流動性がやや低めなので注意してください。
ABCC
ABCCはシンガポールにある取引所で、本人確認なしでトレードできるのが魅力です。
ただし、本人確認をしない場合は出金が2BTC/Dに制限されるので注意してください。
なお、GUSDはUSDTとのペアしか取り扱っていないため、任意の仮想通貨 > USDT > GUSDの順番でトレードしなければならないので注意してください。
ABCCはBiboxより流動性が高いため、トレードが成立しやすいでしょう。
GMOコインでステーブルコインを買おう
2019年度に、GMOコインでステーブルコインの購入が可能となる予定です。
決済の手段として、広く普及される可能性があるので、今のうちにGMOコインの無料登録だけ済ませておいても良いかもしれません。
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スマホで仮想通貨を買いたい方は必須の取引所
ジェミニドル(GUSD)の将来性は?
これまでのステーブルコインUSDTには不正発行疑惑があり、信頼性に疑問が提起されています。
そのため、安全性と透明性の高いGUSDが今後主流のステーブルコインになる可能性があります。
今後の動きに期待しましょう!
まとめ
この記事ではUSDを担保とするステーブルコインで、今後に期待できそうなGUSDについてみていきました。
特徴やメリット、デメリットを紹介したので、資金退避先としての利用を検討している人はぜひ、しっかりチェックすることをオススメします。
今後、GUSDがどんな地位を確立するのかに注目しましょう!