仮想通貨の取引では、手数料ができるだけ安い取引所でお得に売買したいですよね。
最近目にすることが増えてきたビットポイントという取引所。手数料は安いのでしょうか。それとも割高なのでしょうか。
公式サイトで確認しても
- 他の取引所と比べてどれくらいなのか
- 隠れた手数料といわれる「スプレッド」はどれくらいなのか
といったことはよく分かりません。
そこで、本記事ではビットポイントの手数料について国内の有名仮想通貨取引所と比較検討していきます。
この記事を読むと、どのような場面でビットポイントを使うと便利なのかが理解できます。
目次
BITPoint(ビットポイント)とは?
国内の有名な仮想通貨取引所と比較して、ビットポイントの名前を聞く機会は少ないかもしれません。
しかし、ビットポイントを「隠れた優良取引所」とする声も多いです。
また、2018年8月20日からプロサッカー選手の本田圭佑氏をイメージキャラクターに起用して宣伝にも力を入れているため、最近ではビットポイントを目にする機会も増えてきているのではないでしょうか。
ビットポイントは金融庁の仮想通貨交換業者登録が完了している取引所で、株式会社ビットポイントジャパンが運営しています。
小田玄紀氏が代表取締役社長を務めており、資本金は44億3,000万円です(資本準備金含む)。
ビットポイントジャパンは東証二部上場企業である株式会社リミックスポイントの子会社です。
リミックスポイントはエネルギー・自動車・金融・旅行等の事業を営む企業で、代表取締役会長CEOはビットポイントジャパンと同様に小田玄紀氏が務めています。
ビットポイントでは以下の5種類の仮想通貨を売買できます。
- ビットコイン
- イーサリアム
- リップル
- ライトコイン
- ビットコインキャッシュ
主要な仮想通貨が扱われていて使いやすい取引所といえます。
ビットコインが円以外にも米ドル、ユーロ、香港ドルでも売買できる点がユニークです。
また、ビットポイントでは「Meta Trader4(mt4)」という取引ツールが利用できます。
mt4はFXの取引を便利にしてくれるツールで、豊富なカスタマイズや自動売買機能が魅力です。その魅力から、FX取引において世界中で利用されています。
ビットポイントではFXのレバレッジが25倍まで設定でき、mt4を利用できるため、FX取引に本格的に取り組みたい方におすすめの取引所です。
このように、ビットポイントは普通の仮想通貨取引にも、仮想通貨FXにも使いやすい取引所です。
では、手数料についてはどうなのでしょうか。
次から、以下の記事で上位にランキングしているビットバンク、GMOコイン、DMMビットコインと手数料を比較してみます。
なお、ビットポイントと同様の条件で比較するために、国内の金融庁登録済み取引所を対象にしています。
現物取引の手数料比較
現物取引とは最も一般的な取引のことです。仮想通貨を購入したり、自分のものになった仮想通貨を売却したりします。
現物取引の手数料については以下の通りです。
ビットコイン | アルトコイン | |
ビットポイント | 無料 | 無料 |
ビットバンク | 無料 | 無料 |
GMOコイン | 0%~0.01% | 無料 |
DMMビットコイン | 無料 | 無料 |
現物取引の手数料を無料に設定している取引所が多いですね。
ビットポイントの手数料も無料です。
ただし、取引においては一見すると目に見えない手数料である「スプレッド」も考慮する必要があります。スプレッドについては後ほど改めて比較を行います。
レバレッジ手数料比較
レバレッジ取引とは、手元にある資金額以上の金額の仮想通貨を売買できる取引方法です。
※いわゆるFX取引の事。通常の取引では使用しません。
てこの原理(レバレッジ)のように、手元の資金を利用して5倍、10倍、25倍といった倍率の金額の仮想通貨取引を行います。
ビットポイントではビットコインのみレバレッジをかけた取引が可能で、倍率は2倍、5倍、10倍、25倍から選ぶことができます。
取引手数料は無料とされていますが、「建玉管理料」として新規建玉金額の0.035%が徴収されます。
(レバレッジ取引では購入と売却は1セットで、しかも先に売却してから後で購入することもできます。購入/売却状態のことを建玉と言い、建玉を売却/購入することを決済と言います。)
簡略化して説明すると、現物取引でいう購入時のみ手数料がかかり、購入したものを売却する際には手数料がかからない、というイメージです。
レバレッジ取引にかかる手数料は主に以下の2種類が挙げられます。
- 取引手数料
- スワップポイント
取引手数料は現物取引と同様、注文が確定した際にかかる手数料です。
スワップポイントは、建玉を日をまたいで持ち越した場合にかかる手数料です。
手元の資金以上の金額で取引を行うレバレッジ取引は資金を借りているようなもの。スワップ手数料は借り入れにかかる利息といったイメージです。
取引手数料 | スワップポイント | |
ビットポイント | 0.035% ※新規建時のみ | 0.035%/日 |
ビットバンクトレード | 0.01% ※新規建時のみ
0.2% ※決済時の利益のみ |
無し |
GMOコイン | 無料 ※ロスカット時は0.5%(FXは無料) | 0.04%/日 |
DMMビットコイン | 無料 | 0.04%/日 |
ビットポイントは新規建時に手数料が発生する分、他の取引所よりも割高な手数料設定と言えます。
レバレッジ手数料だけを見ると、FXトレードをする場合は、
- 短期的な売買ならDMMビットコイン
- 長期的な売買ならビットバンクトレード
がお得です。
入出金手数料比較
仮想通貨の売買を行うためには取引所に日本円を入金する必要があります。
また、仮想通貨を売却して得た日本円は取引所から出金しなければ使えません。
そのため、日本円の入金・出金時にかかる手数料も押さえておくべきポイントです。
入金手数料 | 出金手数料 | |
ビットポイント | 振込入金 無料 ※銀行振込手数料はユーザー負担
即時入金 無料 |
無料 ※振込手数料はユーザー負担 |
ビットバンク | 無料 ※銀行振込手数料はユーザー負担 | 540円 ※3万円未満
756円 ※3万円以上 |
GMOコイン | 振込入金 無料 ※銀行振込手数料はユーザー負担
即時入金 無料 |
無料 |
DMMビットコイン | 振込入金 無料 ※銀行振込手数料はユーザー負担
クイック入金 無料 |
無料 |
ビットポイントの入金手数料は一般的な水準、出金手数料は振込手数料がかかる分安くはない、といったところです。
ビットポイントやGMOコイン、DMMビットコインは即時入金/クイック入金を利用すれば入出金に手数料がかかりません。
送金手数料比較
取引所で購入した仮想通貨を支払い等で利用するためには、支払先やウォレットへの送金が必要です。
特に海外の取引所では日本円の入金ができず、ビットコインやイーサリアムで他の仮想通貨を購入しなければなりません。
送金にかかる手数料についても確認しましょう。
ビットコイン | アルトコイン | |
ビットポイント | 無料 | 無料 |
ビットバンク | 0.001 BTC | 0.001 LTC/MONA/BCH
0.005 ETH 0.15 XRP |
GMOコイン | 無料 | 無料 |
DMMビットコイン | 無料 | 無料 |
ビットポイントはGMOコイン、DMMビットコインと同じく送金手数料が無料です。
日本円から仮想通貨に両替するための取引所として使う際にはありがたいですね。
スプレッド比較
仮想通貨の購入時と売却時の価格差を「スプレッド」といいます。
ユーザー同士で売買する「取引所形式」での取引の場合はスプレッドはそれほど気にする必要がありません。
一方で、取引所の運営元を相手に売買を行う「販売所形式」での取引の場合はスプレッドが大きく設定されている場合も多く、実質的な取引手数料として機能しています。
ビットポイントではビットコインもアルトコインも取引所形式で売買が行われているため、スプレッドは大きくありません。
※上段:購入価格、中段:売却価格、下段:スプレッド(価格差/売却価格)。
※現物取引のみを記載。
ビットコイン | イーサリアム | リップル | ライトコイン | ビットコインキャッシュ | |
ビットポイント | 724,218.34
724,000.00 0.03% |
24,990
24,600 1.59% |
52.65
52.05 1.15% |
6,467.06
6,276.78 3.03% |
51,237.81
50,763.44 0.93% |
ビットバンク | 723,090
723,024 0.01% |
0.03438390BTC
0.03422142BTC 0.47% |
52.089
52.060 0.06% |
0.00888148BTC
0.00870025BTC 2.08% |
51,027
50,900 0.25% |
GMOコイン | 722,000
721,597 0.06% |
25,660
23,924 7.26% |
54.919
49.689 10.53% |
6,572
6,128 7.25% |
52,518
48,966 7.25% |
DMMビットコイン | 737,724
718,724 2.64% |
26,095
24,295 7.41% |
– | – | – |
※2018年9月25日時点。
※GMOコインはビットコインのみ取引所形式。
ビットバンクのスプレッドが軒並み小さいです。
ただし、ビットポイントもスプレッドは小さめです。
他の手数料がお得だったGMOコインやDMMビットコインはスプレッドがかなり大きめに設定されていることが分かります。
手数料が安い分、スプレッドで稼いでいるのかもしれません。
ビットポイントでのおすすめのトレード方法
手軽に仮想通貨売買を始めたい場合は、スマホアプリ「BITPoint Lite」がおすすめです。
アプリでのビットコインの買い方ですが、
- アプリをダウンロード・インストール
- アプリでビットポイントのアカウントにログイン
- 「仮想通貨取引」画面で購入したい仮想通貨にチェックを入れ、下にある「購入」ボタンをタッチ
- 購入したい数量と取引暗証番号を入力し、注文を確定
これだけで仮想通貨を購入することができます。
なお、購入の前にWebブラウザ上でビットポイントにログインし、日本円を入金しておく必要があります。
また、アプリでは注文方法が制限されていたり、チャートが少し小さかったりしますので、より高度な取引を行いたい場合はWebブラウザ上で利用できるWEB取引ツールやBITPointADVANCEもおすすめです。
ビットポイントでは頻繁にキャンペーンを開催しています。
例えば
「キャンペーン期間中に新規口座開設と5万円以上の入金を済ませたユーザーに3,000円相当のビットコインをプレゼント」
といったキャンペーン。
ビットポイントのキャンペーンは条件がそれほど難しくなく、プレゼントとしてもらえる金額も大きいので、とりあえず口座を開設しておくのがおすすめです。
口座開設のやり方ですが、
- 顔写真付きの本人確認書類1点、または顔写真が無い本人確認書類2点を準備
- 約款等の確認事項の確認
- 氏名、住所等の入力
- 本人確認書類をアップロード
- 申し込み完了
というように、ネット上で口座開設の申し込みが完了します。
まとめ(こんな方におすすめ)
ビットポイントの手数料について、他社と比較しながら解説しました。
手数料は最安とまではいかないものの、取引手数料が無料、スプレッドも比較的小さめ、送金手数料も無料です。
そのため、他のウォレットへの入金やサービス支払いのために送金したいといったニーズを持つ、日本円を仮想通貨に両替したい方におすすめの取引所です。
この他にMT4を使った自動売買なども可能であり、トレードがしやすい取引所で、リスクヘッジとして口座開設する2つ目の取引所としても非常に重宝します。
ビットポイントは頻繁に開催されるキャンペーンも魅力的ですので、とりあえず口座開設しておいてもよい取引所といえます。