さまざまな事業者が仮想通貨交換業に参入していますが、特に評価が高いのが、これまでFX取引所として営業してきた経験を活かして運営している「DMMビットコイン」と「GMOコイン」の2社です。
両方共に販売所形式でトレードでき、よく似ているので「どんな違いがあるのだろうか?」と思っている人も多いかもしれません。
そこで、この記事ではDMMビットコインとGMOコインの違いについて見ていきます。
それぞれの取引所のスペックをもとに、メリット・デメリットや、どのようなユーザーに対しておすすめなのかを考察してきます。
これから仮想通貨のトレード(仮想通貨FXを含む)に参戦しようと思っている人はぜひ参考にしてください。この記事を読めばそれぞれの違いについて理解できるでしょう!
スプレッド比較
最初に見ていくのはDMMビットコインとGMOコインのスプレッドです。スプレッドが狭いほど有利なトレードになるので、しっかりチェックしておきましょう。
DMMビットコインのスプレッド
DMMビットコインのトレード画面をチェックしてみると、売りのレートが429,294 JPY/BTC、買いのレートが429,794 JPY/BTCになっていることがわかります。
よって、2019年3月時点でFXトレードのスプレッドは500 JPYです。なお、現物トレードの場合は2,500 JPYとFXに比べて高めになっています。相場急変時等を除いてスプレッドは固定されているため、わかりやすいといえるでしょう。
ただし、今後スプレッドが変更されることもあり得るので注意してください。なお「SP: 500」と表示されているところがスプレッドの数値なので、トレード前にしっかりチェックしてください。
GMOコインのスプレッド
続いてGMOコインのスプレッドをチェックしてみましょう。これを見ると売りレートが429,622 JPY/BTC、買いレートが429,966 JPY/BTCであることがわかります。
よって、FXトレードのスプレッドは344 JPYです。なお、同時刻の現物トレードのスプレッドは740 JPYになっています。
先程のDMMビットコインとほぼ同時刻にチェックしているため、GMOコインの方がスプレッドが狭いといえるでしょう。
相場急変時はどうなる?
DMMビットコインとGMOコインのスプレッドをチェックしてみると、価格の0.1~0.17%であることがわかります。しかし、相場が急変した時などはスプレッドが広がる傾向にあるので注意しましょう。
2018年11月には、DMMビットコインにおいてBTC/JPYの現物トレードのスプレッドが20,000 JPY近くになっていたこともあるので注意してください。
なお、同時期のGMOコインの現物トレードのスプレッドは2,000 JPY前後だったのでやはりGMOコインのほうが狭くなっています。
スプレッドを考慮する場合、お得にトレードできるのは基本的にGMOコインだといえるでしょう。
レバレッジ比較
次にレバレッジをチェックしていきましょう。FXトレードをメインにする場合はレバレッジが重要なのでしっかり見ておいてください。
DMMビットコインのレバレッジ
DMMビットコインのレバレッジはすべてのコインで一律4倍で、取り扱っているすべてのコインでレバレッジを掛けたトレードができます。
GMOコインのレバレッジ
GMOコインのレバレッジはビットコイン(BTC)は10倍、アルトコインは5倍になっています。ビットコインとアルトコインでレバレッジの倍率が異なっているので注意してください。
なお、GMOコインも取り扱っているすべてのコインでレバレッジトレードを利用できます。また、ビットコインをレバレッジ5倍でトレードすることもできます。
取扱通貨(アルトコイン)
DMMビットコインとGMOコインの取扱通貨は以下の通りです。なお、どちらもビットコイン(BTC)は取り扱っているのでそれ以外のコイン(アルトコイン)をチェックしていきます。
DMMビットコインの取扱アルトコイン
通貨名 | ティッカーシンボル | 現物トレード | レバレッジトレード |
イーサリアム | ETH | 対応 | 対応 |
イーサリアムクラシック | ETC | 非対応 | 対応 |
ネム | XEM | 非対応 | 対応 |
リップル | XRP | 非対応 | 対応 |
ライトコイン | LTC | 非対応 | 対応 |
ビットコインキャッシュ | BCH | 非対応 | 対応 |
DMMビットコインは上記の表に掲載されている6種類のアルトコインを取り扱っています。しかし、イーサリアム以外のアルトコインは現物トレードができず、レバレッジトレードのみとなっているので注意してください。
GMOコインの取扱アルトコイン
通貨名 | ティッカーシンボル | 現物トレード | レバレッジトレード |
イーサリアム | ETH | 対応 | 対応 |
リップル | XRP | 対応 | 対応 |
ライトコイン | LTC | 対応 | 対応 |
ビットコインキャッシュ | BCH | 対応 | 対応 |
GMOコインで取り扱っているアルトコインは4種類で、DMMビットコインより少なくなっています。また、GMOコインで取り扱っているコインはすべてDMMビットコインでも取り扱われています。
ただし、GMOコインはすべてのコインで現物トレードができるので、現物メインの人にもオススメです。
使い勝手
実際にトレードするとなると、使い勝手も気になるかもしれません。
DMMビットコインとGMOコインはいずれも販売所形式でトレードする仕組みなので、注文が出しやすく使い勝手は似たようなものです。
また、どちらの取引所にも高性能チャートが用意されているので、詳しくチャートを分析したい人にもオススメです。
スマホアプリ
スマホでトレードしたい場合、スマホアプリが用意されているかどうかが気になるかもしれません。DMMビットコインとGMOコインはいずれもスマホアプリをリリースしているので、出先でトレードしたい人にもオススメです。
DMMビットコイン公式アプリ「DMM Bitcoin」
DMM Bitcoinのトレード画面は至ってシンプルです。見やすく表示されているので誤操作をしにくく、安心して使えるでしょう。
メニューは画面下部にまとめられているので、タップするだけですぐに移動できます。
ダウンロードはこちらから Google Play / App Store
GMOコイン公式アプリ「ビットレ君」
GMOコインがリリースしているビットレ君も、UIはDMM Bitcoinとほぼ同様です。こちらはダークテーマなので目に優しいのが特徴です。
そのため、チャートをチェックする際も疲れにくいといえるでしょう。こちらも見やすいので誤操作のリスクが低くなっています。
ダウンロードはこちらから Google Play / App Store
DMMビットコインを使うべき人・GMOコインコインを使うべき人
最後にDMMビットコインとGMOコインがどんな人にオススメかを見ていきましょう。これから利用することを検討している人は、ぜひ参考にしてください。
DMMビットコインはこんな人にオススメ!
DMMビットコインは次のような人にオススメです。
アルトコインのFXをメインにしたい人
DMMビットコインは取り扱っているアルトコインの種類が多く、6種類あります。また、全てのアルトコインでFX(レバレッジトレード)を提供しているので、アルトコインFXをメインにしたい人にオススメです。
逆に現物トレードができるのはビットコインとイーサリアムだけなので、現物がメインの人にはオススメできません。
低レバレッジでトレードしたい人
レバレッジは4倍に固定されており、信用取引を提供している他の取引所より低めです。そのため、ハイレバレッジでトレードしたい人よりは低めのレバレッジでトレードしてリスクを低減したい人にオススメです。
もちろん、レバレッジが低い分リスクは抑えられますが利益も出にくいので注意しましょう。
GMOコインはこんな人にオススメ!
一方のGMOコインがオススメなのは以下のような人です。
現物トレードとFXを併用したい人
GMOコインは取り扱っているアルトコインの種類は少ないものの、すべてのアルトコインで現物トレードとレバレッジトレードの両方が利用できます。
そのため、現物トレードとレバレッジトレードの両方を利用したい人にオススメです。
スプレッド手数料を押さえたい人
GMOコインのスプレッドはDMMビットコインより狭めなので、DMMビットコインより有利なトレードができます。
スプレッド手数料はトレードを重ねていくとかさむのでなるべく節約したいと思う人は多いでしょう。
そんな人にはGMOコインの方がオススメといえます。
まとめ
今回はFX取引所としてのノウハウを活かして販売所として営業しているDMMビットコインとGMOコインを紹介していきました。
それぞれの取引所にメリット・デメリットがあることがわかったのではないでしょうか?これから利用しようと考えている人は、ぜひ参考にしてください。
また、いずれも無料でアカウントを解説でき、維持手数料などもかからないので両方とも使えるようにしておくのが最もオススメです。自分にピッタリの取引所を活用して仮想通貨のトレードを楽しみましょう!