このページでは、イーサリアムキラーとも呼ばれ、海外中心に非常に注目されている仮想通貨「EOS(イオス)」について解説していきます。
EOS(イオス)は2017年6月より登場し、たった1年で1000円を超える価値にまで登るようになりました。2018年8月の時点では500円にまで下落していますが、EOS自体を支持する人は非常に多く、将来性には大きく期待されています。
時価総額のランキングでもトップ10に以内に位置しており、公式のツイッターアカウントも18万を超えるフォロワー数を獲得しました。EOS(イオス)の仕組みを疑問視し、デメリットを指摘する声も少なくありませんが、それを上回る数の肯定的な意見も溢れています。
日本ではまだ取引所が扱ってないこともあり、コミュニティーも少ないため注目されていませんが、海外では多くの企業がこのプロジェクトに参加しようと日々激しい開発競争が行われています。
仮想通貨としての評価が高い、EOS(イオス)の特徴や、買い方・取引所を学んでおいて損はないでしょう。
目次
EOS(イオス)とは?
通貨単位 | EOS |
取引開始日 | 2017年6月26日 |
発行上限 | 1,006,245,120EOS(約10億EOS) |
コンセンサスアルゴリズム | DPoS |
公式サイト | https://eos.io/ |
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Telegram | ここをクリック |
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まずEOS(イオス)とはEOSプロジェクトの中で開発された仮想通貨であり、Dappsと呼ばれる分散型アプリケーションを開発するためのプラットフォーム(環境)を構築することを目的としています。
EOS.IOと呼ばれるEOSソフトウェアを核となっており、企業の導入と業務の効率化に期待して開発されました。
EOS(イオス)は2017年の6月より、ICOと呼ばれる仮想通貨の資金調達を行い、1年間で4,000億円以上も資金を集めました。(イーサリアムのICOは18億円の資金調達)
これはなんと、マンチェスターユナイテッドやレアルマドリードといった有名サッカークラブの時価総額と同等で、とてつもない期待が伺えます。
Dapps作成の新しい手段としてEOS(イオス)には大きな期待がかけられています。
EOS(イオス)の特徴
コンセンサスアルゴリズムはDPosを採用
また、EOS(イオス)はDPoS(Delegated Proof of Stakeの略称)と呼ばれるコンセンサスアルゴリズムを利用しており、これによって大量のトランザクション処理が可能となる要因にもなっています。
コンセンサスアルゴリズムとは、取引が発生した時に不正をチェックする人を決める方法です。コンセンサスは合意を、アルゴリズムは方法を意味しており、この二つを合わせると合意を確認する方法となります。
通常、仮想通貨で取引を行った際、それを成立させるためにはマイナーの検証が必要であり、承認された時にデータが保存されたブロックが生成されます。
しかしEOS(イオス)では、EOSコインの保有者からの投票で選ばれた21人のブロックプロデューサーが交換でブロックを作っていく仕組みです
ブロックの制作者に選ばれても、その後に何か不正を働いたらその時点でDPoSの対象から外されます。そのため、取引をより公平に行える人物に任せられることがEOS(イオス)の特徴でしょう。
2018年8月現在、最も多くの投票を受けたブロックプロデューサーは、一日に940EOSはトークン(約70万円)が付与されています。
この恩恵を受けるために、開発者ははツールやQ&Aの解説など、様々な運営をすることで投票を集めようとしています。
サイドチェーン
サイドチェーンとはブロックチェーンの間でトランザクションで用いた情報を交換する際、一つだけでは処理が間に合わない問題を改善するため、機能拡張を目的に生み出された新たなるブロックチェーンのことです。
このサイドチェーンのおかげで、一つのトランザクションで対応できるデータの保存容量や処理速度が向上することが期待されています。ビットコインのブロックチェーンにも実装されていて、機能の拡張の他にもサイドチェーン上で新たに仮想通貨を生み出せる利点があります。
EOS(イオス)のチャート
※コインマーケットキャップより
現在では、常に時価総額の上位に位置しています。
EOS(イオス)のメリット
ユーザーの手数料が無料
イーサリアムは、ビットコイン同様にスケーラビリティの問題を抱えており、送金時に高い手数料がかかります。
例えば、現在開発が盛んに行われているイーサリアムのDappsのゲームですが、プレイするのに、各アクションごとに数十円から100円程度の手数料がかかることもあります。
EOS(イオス)はトランザクションの際にかかる手数料が無料です。
今後EOS(イオス)が積極的に取引で利用されるほど普及されれば、余計な出費に悩むことも無くなります。
そのため、一部企業では開発環境をイーサリアムからEOS(イオス)へ移すことが検討されています。
トランザクション(取引速度)が速い
EOS(イオス)はトランザクション(仮想通貨を用いた取引)の処理速度が圧倒的に速く、1秒で数百万を超えるトランザクションの処理が可能です。
イーサリアム=20件/秒、NEO=1000件/秒の処理速度ですので、EOS(イオス)はこれらを遥かに凌駕するトランザクションの処理速度を誇っていることがわかるでしょう。
また、トランザクションの速度が速いほど、その仮想通貨のプラットフォームを利用したアプリが普及したとき、処理速度が落ちてしまうなどのスケーラビリティ問題が起きづらいといった強みがあります。
紛失した秘密鍵上の仮想通貨を取り出せる
管理者が存在することで、仮に秘密鍵を紛失しても、事前に指定した人の署名があればコインを取り出すことが可能です。
また、まだ未実装ですが、イーサリアムと同じように契約を自動的に行ってくれるスマートコントラクトの機能が備わっており、それによってブロック状に契約の内容が保存されます。そのため、契約の手間が減ることも大きな強みでしょう。
EOS(イオス)のデメリット
中央集権化されている
EOS(イオス)はブロックプロデューサーと呼ばれる21人の管理者が、トランザクションやアプリケーションを止めることが出来る権限を持っていますが、これは当初ビットコイン(暗号通貨)が誕生した際の理念である「非中央集権」と呼ばれる理念に反しています。
ブロックプロデューサーを置くことは中央集権にほかならず、ブロックプロデューサーの気分次第でサービスの方向性が決まってしまうという危険性をはらんでいると言えるでしょう。投票システム自体も、すでに大量トークン保持者たちの談合が噂されており、形骸化が指摘されています。
トークンとしての使いみちがない
ホワイトペーパーにもあるように、現時点ではEOS(イオス)トークンの使い道はありません。そのためEOSのトークン自体には全くの価値がなく、あくまでも投機目的となってしまっています。
現状、多くのユーザーが期待を持っているため時価総額があがっているイオストークンですが、今後の運営の方針次第でその価値が変わってくるので、注意する必要があるでしょう。
国内で購入できない
また、EOS(イオス)は日本国内の仮想通貨取引所では上場していません。そのため、どうしてもEOS(イオス)を手に入れたいのであれば、日本国内の取引所でビットコインやイーサリアムを購入しましょう。それを元にBinance(バイナンス)やKucoin(クーコイン)などの海外の取引所でEOS(イオス)を購入するべきです。
EOS(イオス)にもデメリットはありますが、それを踏まえても通貨としての性能は非常に優れていることを念頭に置いてみましょう。
ユーザー手数料を開発者が負担している
EOS(イオス)は手数料無料を大きなアピールポイントとしていますが、開発者が費用を負担しているというのが実情です。仮にこの仕組がうまく行かなくなってしまった場合、EOS(イオス)の価値自体に大きな影響をあたえるでしょう。
EOS(イオス)の将来性
EOS(イオス)のシステムは非常に優れており、またEOSのトークンを保有すれば新たに手に入れられることも期待されています。これはビットコインのマイニングとよく似ており、多く保有していればそれだけEOS(イオス)が自動的に入手できます。
そしてEOS(イオス)のトークンに価値がなくとも、手数料がかからずに迅速な取引を可能とすることは、企業にとって大きなメリットになります。値動きや、また仮想通貨だからといって金儲けができると考えず、そのシステムを理解して購入すればリターンが得られるでしょう。
また、EOS(イオス)の評価が世界規模で上がれば、いつか日本の取引所でも上場される可能性があります。その頃になれば、あらかじめ保有していたEOS(イオス)の価格も上がっていくでしょう。
EOS(イオス)のエアドロップは?
エアドロップとは無料で仮想通貨を貰うための仕組みであり、上場する前の仮想通貨の宣伝をするために行われることが多いです。
メールアドレスで登録したり、またはイーサリアムのアドレスを教えたり、またはTwitterやDiscordなどのSNSで仮想通貨のアカウントをフォローすれば貰えることもあります。
EOS(イオス)もトークンの設定変更の前に、保有者を対象にしてエアドロップが実行されたことがありました。EOXCommerceやEveripediaなどのサイトでエアドロップが行われ、知名度の向上に役立てています。
また、EOSBETと呼ばれるEOSのブロックチェーンを利用したカジノでも行われており、EOSが世界に浸透していることが伺えます。エアドロップ参加の条件は企画ごとに異なり、また英語で書かれていることが多いです。そのため、きちんと翻訳して規約を確認した上で参加しましょう。
EOS(イオス)が買える取引所
EOS(イオス)が買える取引所は日本にはまだないものの、海外にたくさん存在します。
上記の取引所でEOS(イオス)を購入するためには、国内の取引所でビットコインかイーサリアムを購入し、海外取引所へ送金する必要があります。
したがって、国内取引所の口座開設が不可欠です。
EOS(イオス)の買い方
EOS(イオス)の購入手順は下記の通りです。
EOS(イオス)の買い方
- GMOやビットバンクなどの国内取引所で口座開設
- 1で口座開設した取引所でビットコイン(BTC)かイーサリアム(ETH)を購入
- 海外取引所(バイナンスなど)へ2で買ったBTCかETHを送金
- 3の海外取引所でEOS(イオス)を購入
EOS(イオス)を買う際のおすすめの取引所
手数料無料のGMOでビットコインを購入
GMOはビットコインの送金手数料が無料です。GMOクリック証券が運営しており、セキュリティが万全です。更にビットコインの送金手数料が無料となっているので、海外へ送金する取引所として非常にオススメの取引所です。
バイナンスへ登録
EOS(イオス)を購入できる海外の取引所はたくさんありますが、最もオススメはバイナンスです。世界で最も評価されている取引所の一つで、取引高は世界一位となっています。
セキュリティやトラブルの際のサポートにも定評があり、ユーザーからの評判も良いです。
取引手数料は0.1%となっており、EOS(イオス)だけでなく、他の仮想通貨にも興味がある方は、必ず登録しておくべき取引所です。
仮想通貨の送金はこちらをチェック!
まとめ
EOS(イオス)は非常に優れた性能を誇る仮想通貨であり、また世界でも評価する声が多いです。韓国では現在最も人気のアルトコインとも言われています。
日本の取引所ではまだ上場していませんが、海外の取引所を利用すれば購入することができます。
トークン自体も現時点では利用価値はありませんが、保有していればそれだけで何らかのリターンが得られる可能性もあるので、長い目で見ることが大事です。EOS(イオス)のブロックチェーン上で作られたDappsが配布された時、この仮想通貨を保有していれば役立つでしょう。
誕生して1年になりますが、大きな期待を集めていることは確かです。そのため、興味があれば海外の仮想通貨取引所でもアカウントを作成し、そこからEOS(イオス)を購入してみるといいでしょう。