これから「仮想通貨FX」に参加しようと考えている人も多いかもしれません。
仮想通貨FXは現物取引とは異なり、少しの資金で大きな利益を生み出せる可能性のある投資です。
しかし、仮想通貨FXを始めると独特の用語が登場して戸惑ってしまうこともあるでしょう。
すでにFXなどを行ってきた人にとってはなんともない用語の数々ですが、初めて挑戦する人にとっては覚えるのが大変かもしれません。
そこで、この記事では仮想通貨FXで登場するさまざまな用語をチェックしていきます。
FX未経験者は特に、しっかりチェックすることをオススメします!
最後まで読めば、よく聞く用語の意味をしっかり理解できるでしょう。
基本用語をチェック
まずは基本的な用語を押さえておきましょう。
仮想通貨FXに参加する場合、ほぼ確実に耳にすることになる用語なので、しっかりチェックしておきましょう。
レバレッジ
レバレッジとは、自己資本以外の資本を使うことによってより大きな資金を動かす仕組みのことを指しています。
一例として、レバレッジ10倍の場合は預け入れた資金(証拠金)の10倍の金額を投資に使えます。
そのため、レバレッジの倍数分利益や損失が大きくなる仕組みです。
これによって、仮想通貨FXはハイリスク・ハイリターンの投資となっています。
証拠金
証拠金とはトレードするために必要な自己資本のことで、仮想通貨FXを利用する取引所に預け入れる必要があります。
また、保有している建玉の時価総額に対して預け入れている証拠金の割合を「証拠金維持率」と呼んでいます。
ロスカット
ロスカットとは、損失が出ている際に証拠金がマイナスにならないために執行される強制決済を示す用語です。
先程紹介した証拠金維持率が一定割合を下回るとロスカットが執行されるので注意してください。
ロスカットが執行される証拠金維持率は取引所によって異なるため、利用する取引所の案内ページを確認しましょう。
ストップロス
ストップロスとは、リスク管理の1つとして損失が出ている場合に、その損失がそれ以上広がらないために自ら決済することを指しています。
ロスカットと混同しやすいので注意してください。
スワップポイント
スワップポイントとは、建玉を保有している限り毎日かかる手数料のことです。
一例として、0.05%/Dになっている場合は毎日保有している建玉の時価総額の0.05%分の手数料を取られることになります。
なお、スワップポイントはレバレッジ手数料などとも呼ばれます。
トレード時に耳にする用語を解説
続いてトレード時によく聞く用語をチェックしていきます。
こちらも難しい用語がいくつか登場するので、これから参加しようと考えている人はぜひチェックしていってください。
通貨ペア
通貨ペアとは、交換する2種類の通貨を示すものです。
ビットコインとアメリカドルを交換する場合はBTC/USD、イーサリアムとビットコインを交換する場合はETH/BTCのように表記されます。
ティッカーシンボルを覚えておけばどの通貨ペアかをすぐに判断できるので、徐々に覚えるようにしてください。
仮想通貨は基本的にビットコインと交換することが多いため、「xxx/BTC」と書かれた通貨ペアを目にする機会が多いでしょう。
スプレッド
スプレッドとは売値(BID)と買値(ASK)の差のことで、これが広いと不利なトレードになります。
特に販売所方式で仮想通貨FXを提供している事業者の場合、スプレッドが広い事が多いので注意してください。
取引所型式で提供している事業者はスプレッドが狭いのでとてもオススメです。
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売買手数料
売買手数料は取引手数料とも呼ばれ、トレードする際にかかる手数料のことです。
これが高いと資産が目減りするため、なるべく安い取引所を使うのがオススメです。
ショート・ロング
ショート・ロングとはポジションの方向を示す用語です。
ショートは売り、ロングは買いを示すのでしっかり覚えておきましょう。
メイカー・テイカー
メイカー・テイカーは注文する際によく聞く用語で、それぞれ以下の意味を持っています。
メイカー(Maker)
メイカーとは、オーダーブックに出ていない価格で注文を出すことです。
新たな注文情報をオーダーブックに載せることからメイカーと呼ばれています。
テイカー(Taker)
テイカーとは、オーダーブックに載っている価格で注文を出すことです。
オーダーブックに載っている価格で指値注文をした場合及び成行注文をした場合がこちらに当たります。
テイカーの場合、すぐに注文が成立するというメリットがありますが、その反面手数料が高めに設定されていることが多いので注意してください。
指値注文
指値注文とは、トレードする価格をあらかじめ指定して注文する注文方法です。
買い注文の場合は売り注文と、売り注文の場合は買い注文と一致するとトレードが成立します。
逆指値注文
逆指値注文は、指値注文と同様にトレードする価格をあらかじめ指定して注文をだします。
買い注文の場合は指定価格以上になったら買い、売り注文の場合は指定価格以下になったら売ります。
トレンドを見極めれば有効なトレード方法になるでしょう。
成行注文
成行注文はすでにオーダーブックに載っている注文情報を有利な順に消化していく注文方法です。
つまり、買い注文の場合は安い方から、売り注文の場合は高い方から消化します。
すぐにトレードが成立するので、速やかに売買したい時に最適です。
利ざや・逆ざや
こちらもよく聞く用語の1つです。
利ざやとは、価格変動によって購入価格より現在の価格が高くなっている状態のことを指しています。
この場合は含み益が出ていることでしょう。
逆ざやは利ざやの逆で、購入価格より現在の価格が安くなっている状態を示しています。
こちらは含み損が出ている状況です。
チャートに関する用語を解説
次にチェックするのは、チャートを見たりテクニカル分析をしたりする場合に登場する用語です。
始値・終値
始値・終値はチャートに表記されているローソクをチェックする際に注目するポイントです。
始値はチャートにおいて一定時間(ローソク1本分の時間)が始まったときの価格、終値は終わったときの価格です。
なお、一定時間内で記録した最も高い価格を高値、最も安い価格を安値と呼びます。
ファンダメンタルズ分析
ファンダメンタルズ分析とは、経済ニュース(経済成長に関する情報や各種統計情報)が発表される際に、その情報が市場にどのような影響を与えるかを判断して投資に活かす方法のことです。
株式市場や外為市場ではかなり有用な分析手法として知られていますが、仮想通貨市場では2019年現在では難しい手法となっています。
それは、まだまだ市場全体の値動きが大きく、予想通りに動かないためです。
テクニカル分析
テクニカル分析はチャートの動きから将来の価格推移を予測するテクニックのことです。
テクニカル分析のために用いられる各種指標をテクニカル指標といい、MACDや移動平均線、一目均衡表など有名な指標も存在しています。
テクニカル分析ができるようになるとトレードチャンスを見逃しにくくなるので、積極的に挑戦してみましょう。
ボラティリティ
ボラティリティはテクニカル分析で用いられる指標の1つで、価格の変動率を示しています。
つまり、ボラティリティが高いと変動性が大きく、低いと変動性が小さいというふうに判断します。
なお、ボラティリティは年率で示されます。
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トレード手法に関する用語を解説
押し目
押し目とは、トレンド中に価格が一時的にトレンドと逆方向に動くことを指しています。
この瞬間を狙って買うことを押し目買いと読んでいます。
押し目待ちをしていても押し目が発生しないこともあるため、過度の期待は禁物です。
ナンピン
ナンピンとは、仮想通貨を購入した後に価格が下がった場合、さらに買い増しする手法のことです。
これによって平均購入価格を下げられるものの、さらに下がった場合は損失が膨らむことになるので諸刃の剣といえるでしょう。
安易にナンピンをすると大きな損失が出るので注意してください。
用語をしっかり理解して仮想通貨FXを楽しもう!
今回は、初めて仮想通貨FXに挑戦する人がつまずきやすい用語をいくつか解説していきました。
仮想通貨FXに参加する場合、ほぼ確実にこれらの用語を目にするので、今のうちに覚えておくことをオススメします。
各種用語をしっかり理解した上で自分なりのトレード手法を確立していきましょう!